ある農家さんの取組み | 土壌菌の素顔 Ⅱ

土壌菌の素顔 Ⅱ

「土」は岩石の風化物などではない。「土」は有機物から生まれている。
「論より証拠」、自然界の有機物は腐敗などしていない。

      (廃棄トマト)


 (廃棄トマトの粉砕)

 (加工原料は粉砕した廃棄トマト)

 (土壌細菌の培養中)

 (腐植前駆物質の卵となる土壌性汚泥の生成)


トマト農家さんにフルボ酸培養液製造システムを設置しました。原料は、廃棄トマトです。1.5haの圃場を賄います。

目標は3段階で設定しています。まず第1段階は「連作障害」改善です。26~7年間トマトを連作したツケがきているようです。連作障害だけの問題ならリードアップによる土壌微生物バランスの対応だけで話は比較的簡単なのですが、この26~7年間に及ぶ化成肥料の蓄積が問題を複雑にしています。

ですから、連作障害改善の手を打ちながら、残肥による塩基障害を起こさないような対策が必要なのです。連作障害改善は上記のとおりですが、リードアップを標準的に使用すると残肥のイオン化が促進され、遊離した肥料成分による塩基障害が発生しやすくなりますので、緩やかなイオン化を図り、しかしながら土壌微生物の活性化およびバランスも回復させる必要があるのです。
 

以後、第2段階、第3段階と大きな計画(仮説の確認事項)がありますので、この程度で躓いている訳にはいきません。さて、どのような結果になるのでしょうか? 楽しみです。