フルボ酸。 | 土壌菌の素顔 Ⅱ

土壌菌の素顔 Ⅱ

「土」は岩石の風化物などではない。「土」は有機物から生まれている。
「論より証拠」、自然界の有機物は腐敗などしていない。

腐植前駆物質のこと、フルボ酸のことについてみなさんにどのようにご説明すればご理解頂きやすいかを考えていて、ふと思ったことです。


一般的に「腐植物」と言われているものは、腐植前駆物質と腐植の混合物です。腐植物の諸効果は腐植前駆物質が発揮しており、腐植はすでに安定した物質で諸効果を全く発揮しません。「腐植」はいわゆる「土壌」の状態です。

「腐植前駆物質」に含まれるフルボ酸やフミン酸は本来は「フルボ酸前駆物質」、「フミン酸前駆物質」と呼ばれるべき物質です。これに対して「腐植」に含まれるフルボ酸やフミン酸も同じように「フルボ酸」や「フミン酸」と呼ばれています。しかし、フルボ酸やフミン酸という物質は存在せず、同一の傾向と特性を持つ物質をフルボ酸・フミン酸と呼んでいるに過ぎませんので、「フルボ酸前駆物質」や「フミン酸前駆物質」も「フルボ酸」や「フミン酸」と呼ばれる訳です。


ここからが重要ですが、フルボ酸をご購入の際にご注意頂きたい点は、「フルボ酸」という呼称は同じでも「腐植前駆物質」から抽出された「フルボ酸」を主とする製品なのか、「腐植」から抽出された「フルボ酸」を主とする製品なのか見分けがつきません。これはメーカーさんもご存じないと思います。

ですからご購入の際には、「有機質量」の多いものをお選びください。「有機質量」が多いということイコール「フルボ酸量」が多い、とはなりませんが「フルボ酸量」が多い可能性を示しています。より詳しく言うと国際腐植物質学会が定めた定量法で計量されていれば信用できます。しかも「%」ではなく「濃度や重量」で表してあればなお信用性大です。