自然との調和。 | 土壌菌の素顔 Ⅱ

土壌菌の素顔 Ⅱ

「土」は岩石の風化物などではない。「土」は有機物から生まれている。
「論より証拠」、自然界の有機物は腐敗などしていない。

当社、株式会社T&Gの事業理念は、「人為的自然の創造」です。
「人為」と「自然」。全く相反する言葉ですが、今の日本いや世界にはこの「人為的自然の創造」が必要不可欠と真剣に考えています。


6月10日大阪ミナミでまた悲惨な事件が起きました。殺すのは「誰でもよかった」。繰り返される残虐な無差別テロ事件です。
20世紀の後半から人類は宇宙へロケットを飛ばせるくらいに社会が進歩し、人々の生活も物質面で大変豊かになりました。しかし、豊かさばかりを追い求めてきた社会は何か大切なものを置き忘れてきたように思います。大事件が起きる度に問われる「精神的安らぎ」の喪失。これは何に起因しているのでしょうか?

私は、人類が自然の産物であることを忘れ、自然を下僕と見る「制圧すべき自然観」を持つようになったことが最大の原因と考えています。自然を破壊し物質的豊かさを得た半面、人類は精神的飢餓感を抱くようになったのではないでしょうか!

このように誤った方向へと飛躍的な進歩を遂げた現代社会に精神的安らぎを求めるとしたら、「制圧すべき自然観」を捨て「調和すべき自然観」を取り戻す必要がありそうです。その「調和すべき自然観」を取戻すためには物質面のみの偏った成長を優先させる社会に自然を取り入れなければなりません。それが、株式会社T&Gの事業理念である「人為的自然の創造」なのです。

自然とは、「土」です。「土」に含まれる「腐植前駆物質」が土も水も大気も浄化し、生き物にとっての自然を醸しだし、地球を地球として存在させています。

農業における土壌や家畜の飼育、人の健康維持や飲料水・食品の製造、住空間の在り方など薬剤や化学物質に頼り過ぎず、我々が本当に欲しいものを手にするのに遠回りに見えても実は最も近道な「自然との調和」を創造するときがきているように思えてなりません。