21年ぶりの復活と聞いて大人しくしていられない団塊Jr世代。

ちょうど高校卒業くらいでしょうか、バブルの残り香が街に漂う

18~19歳の一番楽しい時代を共に過ごした音楽…

ブルーハーツ、ARB、ジュンスカ、レッドウォリアーズ、

もうどれも解散してしまいましたが

そのなかでも当時の僕らが「カッチョいい!」と夢中になった

吉川晃司と布袋寅泰のユニット、COMPLEXが2日間限定の復活。


当時、朝から晩まで一緒に音楽を聴きまくった

学生時代の友人と行ってきました東京ドーム。


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東京ドームに到着すれば

会場付近は推定36~45歳のやや高めな年齢層。

男率多し!皮下脂肪率高し!


ちょうど青年からオッサンへと脱皮を遂げる多感な時期、

見事にハゲあがり脂が浮き腹が出て完成形に達した方から、

脱色した金髪にタトゥー、そしてロックなTシャツ、

循環器系の不調と見分けのつかない色黒さを持つ、

まだ若さを諦めきれていない方まで、

様々なアラフォーを見る事が出来ます。


まぁ1990年前後にたった2年程度の活動でしたし、

目立ったヒット曲もありませんでしたから

10代、20代のファンを全く見かけないのも仕方ありません。


そしてライブ開始。

セットリストは21年前のドームと全く同じです。

オープニングは「BE MY BABE」のコーラスが流れ

左から布袋、右から吉川が現れ

中央でガッチリ握手を交わし、スタートです。


4万人強の割れんばかりの歓声、

会場は年齢を感じさせない100%スタンディングで

みな、右手を突き上げます。


やっぱりカッコイイですねー、吉川晃司。

アイドルからスタートした彼、

もともとは甲高い声で何を言っているかわからない

英語と日本語の中間のような歌い方が特徴でしたが、

このコンプレックスから低い声で歌う事も多くなり、

歌手としては一皮むけた気がします。


自分が育ててきたかのような言い方ですが、

実は僕、吉川晃司のファーストアルバム

「パラシュートが落ちた夏」から

ほぼ全てのアルバムを買い揃え

何度もライブにも足を運んだ吉川ファンなのです。


確かもう46歳になるはずですが、

この東京ドームの公演でも

クネクネと足を動かす得意のダンスも全く衰えていません。


ブランクを感じさせないどころか

さらに進化、洗練された演奏に

もう21年前にタイムスリップしたかのような錯覚を覚え

周囲を見渡すと…アレ?


6曲目くらいで体力の限界に達し、座り始める方がチラホラ。

さらにトイレが近くなっているのでしょう、

バラードのコーナーでは席を立つ人もチラホラ。

やはり寄る歳の波には勝てず…でしょうか。


ともあれ全盛期の曲を堪能できた2時間半。

「恋を止めないで」から「1990」までの流れが

たまらなく盛り上がりました。


もう二度とコンプレックスのライブを見られないのは

寂しいですが、今回の再結成をキッカケに再始動、

なんてのも安っぽいので

1晩だけ21年前に戻った…という思いで満足をしたいと思います。