●山崎さん(東京都・女性)
参加ツアー:2008年9月 Tap into Thailand 8日間
(タイ・イントレピッド社)
参加者:3カ国から5名(男性2名・女性3名) Britaim、Australia、Japan
これがタイの特徴、かつ足を運ばないとわからないもの--それは匂いだ。
道路の両端に所狭しと並んだ屋台から立ち込める料理の匂いに商人たちの活気が続く。
それだけでも異世界に飛び込んだ感覚は膨れ上がるのだが、ふと、わき道に入ると物乞いが道端に体育座りをしている。少年と目が合ったときの、真っ黒に汚れた顔と対照的な目の白さが忘れられない。
また、肩をたたかれ振り返ってみると、親指の半分が切り落ちているのを見せられたこともあった。
わざと自分で切り落とす人もいるらしい。彼らにお金を渡すことは簡単なのだが(実際私も帰国前にタイバーツの硬貨をコップに落としたが)、その時間に彼らが学校へ行き職場で働くことが難しくなる。
お金の代わりに、折り紙の鶴をあげると喜んだという話も聞いた。
服装は、街では半そで・短パンが多いが、入場を拒否する寺院もある。
しかし大抵、ズボンやショールがレンタルできる。雨合羽は一度も使わなかった。
東南アジアの雨期には、3日に1度はスコールが降る、と聞いていた私には意外だった。
あとで知ったのだが、雨期にも2種類あって、ある時期を過ぎるとただ暑いだけで雨が降らなくなるらしい。
一番楽しかったのはやはり、トレッキングでカレン族を訪れたこと。
小学校を訪問し、校庭でサッカーやバレーをやっている生徒たちに混じって遊んだ。
これ以外に他のメンバーが村人と交流する姿は見かけなかったが、私は一人で出歩いて写真を撮ったり、
会話をしたり(彼らは英語が堪能!)して交流することに努めた。ただ、やはり「外からの人」に見られることは
克服できなかったので、せめて丸一日ひとつの村に滞在して、現地民と共に料理や洗濯、家畜へのエサやりを手伝うまでをしてもよかった。この村では、子どもからお年寄りまでそれぞれが仕事をし、生活を成り立たせて
いる。出会った人々の中に、18歳の少女-名前をフィンと言う-がいる。彼女の、息子を抱きあやす姿は
いっぱしのお母さんだった。親のお金で大学へ行き、お金を払えば身の回りのサービスはなんでも揃う、
日本での優雅な学生生活と対比せざるを得なかった。村での朝食は、チェンマイの街からガイドが運んできた
食パンとホットコーヒーだった。わざわざタイの山の上までパンを運ばせるのか、と西洋文化の権力に感服した。
とことん現地の食事を楽しみたかった私にとって残念なことだった。その代わり、夕食はカレー、炒飯などなど、ツアーガイドとその家族お手製の味が堪能できて大満足。特にタイではフルーツが極上にうまい。
屋台で出してるパイナップルは甘いし、カレン族の村で出されたバナナの春巻きにはほっぺたが落ちるよう
だった。こうした自然食品に囲まれる中で、どの村にも必ずある簡易コンビニのコカ・コーラやスプライトが
異質さを放つ。川に面した村で、竹で作ったベンチの上で水浴びをする象を眺めながら飲んだスプライトは、
この上なく不味かった。ただの砂糖水だと思った。
下山の途中で象に乗った(エレファント・ライディング)。その前日にショーとして象の曲芸を見せ、
付近一帯をライディングする観光名所に連れて行ってもらっていたが、そこでは乗らなかった。そこでは
「お客さま」気分が拭えなかっただろう。それよりも、ツアーガイドが村の出身で、現在象の世話をしている、
顔見知りの少年たちと一緒に遊ぶ感覚、彼らと友達になった感覚が芽生えた。
ツアー最終日にメンバーと離れ、適当に選んだ定食屋で最後のタイの夕食を楽しんでいたときに、
一人の日本人が前の席に座ってきた。翌日には帰国するという旨を伝えると、「じゃあ記念に」と言って
コーラを一本奢ってくれた。初対面の人と打ち解けるスピードの速さ、他人への信頼感、は
旅という共通なことをして初めて生まれたものなのだと思う。
連絡先を交換するわけでもなく、今後日本で偶然居合わせたとしても知らずに通り過ぎる関係なのだけれど、
新学期にとりあえずメルアドを交換するクラスメイトよりもはるかに濃く私の中に影を落としていった。
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