七草です | ringomamaさんのブログ

七草です

鏡餅今日は七草。昔から我が家では七草粥ではなく、七草をいれたお雑煮が正月七日、神棚に備えられます。したがって私たちも七草の入ったお雑煮で七日正月を祝います。母は前日から近くのあぜ道に行きぺんぺん草や母子草、小川からはセリと採ってきてはさっと湯がき、まな板に載せ周囲にすりこ木やお玉、しゃもじなどを並べ、七日の朝にそれらの台所用品をカタカタと音を立てながら何かを唱えておりました。昨日聞いてみると「なんかいいよったよねえ、おまじないやね、なんやか忘れたけど」おそらく「七草ナズナ、唐土の鳥が・・・・」というのではないかと思いますが、母がその母から、またその母からと見てきたものを家族の一年の無事を祈りながら行ってきたことなのだろうと思うと、熱いものを感じています。

我が家の正月のお雑煮は、いりこの出汁でとった醤油のおつゆに、大根とにんじんの輪切り、小芋を添えます。母の実家は我が家から車で10分くらい山に入ったところですが、このお雑煮に豆腐が入るそうです。お雑煮は本当にその家の味や約束事がありさまざまです。私はパックに入った七草で今朝はお雑煮を作り神棚にお供えをしました。こんなことにこだわるのが私は好きなのです。

母は若いときから料理が得意で、正月には三段重ねのお重や大皿におせち料理を盛り付けては、父の兄妹に振舞っておりました。地域の婦人会で習ってきた新しい料理が、その年のお重に新しく加わることが良くありました。裕福ではなかっただけに、ブリの照り焼きなどというものはありませんでしたが、それでもおいしく、楽しいものでした。巻き寿司の芯の余ったものを、観音開きにした鶏肉でくるみ、甘辛い出汁で煮込み、輪切りにすると赤いにんじんやほうれん草の緑がはえてきれいでした。栗きんとんも上手でした。近所でもらってきたくちなしを一緒に煮込むと、きれいな黄色に上がって見事でした。簡単なものではゆで卵に南天の葉を二枚つけて食紅で目を入れればかわいいウサギが出来上がり、重箱にちょこんと座っていました。鳥のから揚げ(母のはセンザンキというのですが)も昔からありましたが、わたしは苦手でした。ハランをきれいに切って仕切りに使い、南天の葉やみかんの輪切りなどでアクセントをつけたりしていました。料理は母の自慢でありそんな母が私の自慢でした。

年明けから七日が経ち、母はようやく普通の感覚を取り戻したようです。このところの太りすぎで血圧が高くなり、頭が痛いと訴え寝ていることが多くなっています。今日も朝食が10時。その後布団に入っています。早めに夕食を取らせて今日も早めに寝てもらおう・・・・・・と・思います。