12月25日
盲学校の先生とお話できる場をつくってもらえた。
女性の40~50歳代くらいの先生。
柔らかな雰囲気の方で、とても話しやすい。
役所の、福祉担当者とこども課の保健師さんも同席してくれ、私たち夫婦と含めて5人で話をする。
産まれてから、まだ15日。
この場を用意してもらうには早すぎる、と思う人もいるかもしれない。
でも、私たちは前を向きたかった。
息子のためにできることが何か知りたかった。
健常の子が、当たり前に進む経過。
首すわり
寝返り
おすわり
ハイハイ
つかまり立ち
ひとり歩き
まず、ここがどうなるのかを知りたかった。
←先生
目が見えないだけでは、その発達が絶対遅れる、ということはない。
目が見えなくても、他の感覚で補うことができる。
そのなかでも、手の役割が大きい。
目よりも、手のほうが、正確に捉えることができる。
「手でみる」ことができれば、大丈夫。
そのために、
具体的な言葉かけ
ふわふわしてかわいいね、など、イメージを伝えることで、息子の中でその物のイメージができる。
色もちゃんと伝えること!見えないけど、息子の中の色のイメージはできるとのこと。
好奇心を育てる
好きなおもちゃを触らせてあげる。
それを取ろう、という気持ちがでれば、寝返り→ハイハイ、と動き出す。
お気に入りのおもちゃに特徴がないのであれば、何か巻いて特徴をつけてあげるのもOK。
自分で持てるようになったら、同じ場所に置いてあげると、自然と探しにいく。
目からウロコなことがたくさんだった。
まず、色。
見えないのだから、伝えても仕方がないと思っていた。
でも、繰り返し言われたのは、見えているのと同じ情報を伝え続けること。
例えば、傘を失くしたとき、周りの人に探してもらえるか助けを求めたら、必ず色を聞かれますよね?
そりゃそうだ
次に絵本。
小さい子の絵本は、まず擬音のものが多い。
それは、見えていてもいなくても、同じように好き。
言葉で補いながら、読んであげるといい。
なるほど!
先生と話をしていて気付いた。
私、根本的に間違えている。
目が見える子の育て方
目が見えない子の育て方
は別物だと思ってた。
けど、、違う!
普通の子育てですることは、同じようにする。
そこにプラスαしていくのが正解なんだ。
何か、気持ちが楽になった。
難しく考える必要はない。
長女を育てた経験は、きっと力になるはず。
その上に、何が必要かを教えてもらえばいいんだ。
ざっくりとしたことを色々教えてもらった。
でも、成長と共に知りたいことはたくさんあるので、盲学校の教育相談、というのが適宜利用できるとのことだった。
とりあえず、月一回くらいのペースで通いながら、私たち親も一緒に学んでいくことが大切なのだと教えてもらった。
そして、目が見えていなくても、立派に成長してる子がたくさんいる、という話を聞かせてもらった。
小さな町だけど、同じように先天性の全盲の子がいて、もうその子も成人した、という話を聞いた。
個人情報があるので、あまり言えないけど、、と言いながらも、その子の話を少し教えてもらった。
私たちが知らないだけで、目が見えない人の世界は、こんなに広がっているんだ、と勇気をもらえた。
不便なことは確かにあるかもしれない、けど、可能性は無限に広がっている。
その可能性は、健常な子と何も変わらない。
息子の将来が、少し楽しみになった。
どんなふうに育つかな?
何に興味をもって、何をしたいと思うかな?
一緒に考えて、一緒に成長していきたい。
一時間半くらいの時間だったが、終始、目からウロコだった。
夫とも一緒に聞けて良かった。
産まれてから、漠然と、不幸じゃないと信じたいと思ってた。
そう、思い込みたかったのかもしれない。
でも、今日、話を聞けたことで、目が見えなくても幸せに生きている子がいることを知れた。
それが何よりも励みになる。
そして、このブログをはじめたことで、同じように、目が見えなくても幸せに生きている人がいることを教えてもらえた。
希望が持てた。
前向きに、前向きに、と口では言ってたけど、心の奥では不安で仕方がない。
きっと、こうやって、色んな人と話をして、先が見えるようになって、楽しみと思えることが増えて…
その積み重ねで、不安は消えていくのかな。
気負わず、楽しんで、子育てしたい。