角田光代「降り積もる光の粒」を読む。
旅をテーマにしたエッセイ集。個人的な一人旅から、支援しているNGOの支援内容を見に行く公のものまで、たくさん載っている。
初めてこの人の本読んで、読み終わって、うん、次はこの人の小説を読もう、と思った。
軽すぎることなく、考えが面白いし、感じ方に考えさせられることも多い。
学生時代にどうしても家を出たくて、実家を出て当時の恋人と暮らし始めたものの、「家」を出たのにどうしてまた「家」を作っているのか?という疑問。
どうしても反抗したい何かが当時は住んでいた「家」だったのだと著者は言う。
そして、今、「どうしても反抗したいなにか」は、家から社会になっているのでは・・との推測。
だから居場所がないと感じ、家ではなく職を転々とする人が増えているのではないか、と。
・・・。
なーーるほどお。面白いなあ。
四章「彼女たちは、母親の世代からずっと、ひどい仕打ちを受けているという意識があった」では、発展途上国の子どもや女性に支援を行っているNGOプラン・ジャパンの支援内容を視察したときの文章が載っている。
アフリカのマリで女性器切除問題、インドで売春、パキスタンで女性教育。
問題はひとつだけじゃなく、複雑に絡まっているが故に、本当に難しくて。
この章は、本当に読んでよかった。
例えば自分が寄付しても、支援内容を現地に見に行くなんてことそうそうできないし、
見に行ったとして、著者のような文章を書くなんてことできそうにもないから。
女性で、誰からも反対されず働いているということが、実はすごいことなのだと実感させられる。
勉強になりました。
さて、この方の何の小説を読もうかな。
でもまだ本がたまっているから、当分先かな・・・。
