京都市北区 たなむらまちこピアノ教室です。
ブログをご覧くださいましてありがとうございます。
わたしの母は、オートクチュールのデザイナーでした。
晩年90代以降は、さすがに洋服創りは出来なくなりましたが、
アイロンがけは、いつの時も慣れたものでした。
それが凄かったんです。
何が凄いって・・・
右手でアイロンを動かしてね、その動かし方も上手いんですが、
何しろその時の左手の動きがね・・・
右手の何倍も巧みに動いているわけ。
見ていると、右手の動きなんかより左手が、とにかく先回りしてやり手なのです。
滑らかさとリズミカルさに富み、その阿吽の呼吸で、
アイロンがけがいつも瞬く間に終ってしまう!
これって、ピアノを弾くときと似ているじゃないかって・・・私は思いました。
ピアノを弾くときって、そのメロディ―を牽き立たせるのも、
その曲の奥深さを導き出すのも、これひとえに左手にかかっているんです。
だから、ピアノを弾くときは「左手が右手を助けてあげる」ってふうに、
考えると、いいですよ。
ちょうど男性がエスコートして女性の踊り手を惹きたたせる、あの踊り手たちの役割を思い浮かべてください。
ピアノの演奏は、そういった身体的な「面白味」を含んでいるものであることを・・・
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