ちゃぶ台レイアウト製作記(6)
お久しぶりです。
最初のころ自作すると言っていた建物ですが、窓枠など細部の表現に必要なエッチング技術習得やCAD習得やらやっていたら1年経ってもレイアウトは出来上がらないということがだんだん分かってきて、けっきょく出来合いの建物で埋めてレイアウトを形にするのが先だと考えを改めました。
レイアウト制作の「大変感」だけが増大して、途中で投げ出すんじゃないかと不安になってきたからですが……。
だったら手を抜けるところは抜いて、とりあえず形にしてしまおうと。
そこでトミーテックの建コレからもう2軒追加して、悩みに悩んんだ末にストラクチャーの配置を決定しました。
こうして上から眺めると、830×470のミニレイアウトにもかかわらずあまり建て込んだ感じにもならず済んだような気がします。
同時に地面表現をそこそこ仕上げました。
道路や地面の下地塗装やターフ撒きなどです。
そうしたら、なにやらグっとレイアウトらしくなって来ました。
やっぱりとっとと有り物のストラクチャー置いたのが良かったようです。
自作建物の方はやりたくなったら後で入れ替えればいいですし。
そういうわけで、こういう小田舎のレイアウトなので洋風の建物などは慎重に避けました。
駅前のジオコレ郵便局は、もう少し民家型の平屋が欲しいところですが、これもいずれ自作候補かも知れません。
他にも改良したい建物ばかりなので、すべて取り外しが出来るように凹みにはめ込む方式や、短く切った真鍮線で差し込む方式で設置する方法です。
電飾はすべて行う予定なので、こうしておけば後で楽になると思います。
次は固定の鉄路柵の設置です。
ネットで検索すると枕木の柵は茶色ばっかりですが、実は僕の子供の頃の記憶の中の柵は真っ黒なんです。
コールタールに浸したような黒光りする、手でこすったら着きそうなベタついた枕木です。
検索すると腐り止めのためのようで、現在見かけるそれは風化してタールの劣化した茶色なのではと思い、新品らしい黒で統一しました。
そうですね、朽ちたイメージがある昔の風景ですが、製造当初はみんな新品だったわけですから。
工場裏から踏切を抜けて柵を設置しました。
使用したのはGMの鉄路柵です。
無理に曲げようとするとポキポキ折れますので注意が必要ですね。
踏切横には継電箱なども置いてみました。
ちょっと場所が変かも知れないので、もう少し調べます。
線路周りの小物ももっと揃えていかなきゃですね。
こちらは最低部になる水田予定地から踏切を望みます。
水田は田植え前で、通過する電車が映り込むようになればと思います。
やっぱり柵があるとそれらしくなるもんですね。
線路っ端にも二階家を置いて、なるべく線路を隠すようにしてます。
この二階家は薬屋で、看板建築のわりにあっさりしていて気に入ってます。
ここの線路部分は特にカーブのきついR150を90度分使うので、特に隠したい(笑)
トンネルに向かう切り通しは緑化でこんな感じになっています。
本当はトンネル内から側溝も引っ張りたいんですが、バラストを先に撒いてしまったため面倒くさくなって放置しています(苦笑)
せっかく蓋を作ったのに……。
線路に並行するゆるい坂道を下るバスです。
なにげにこのアングルは気に入ってます。
町外れ?のオートパーラーから町に入って行きます。
ほんとに狭い町ですけどね(笑)
でも緩いカーブを設けて町へ抜ける雰囲気を出せたような気がします。
道路部分の高低差は山地から町まで20mmになってます。
スケール高低差にして3メートル、山側の2軒の町営住宅も駅前より10mm(1.5メートル)高くなってて、レイアウト地全体がなだらかな斜面にあるという設定です。
レイアウトの平板な感じを少なくする方法として、こうした地形の変化と取り入れると、設置するストラクチャー用地を2mm単位で変えていったりしてますが、それには100円ショップで買ったコルク板を使用しています。
そうすると一軒の敷地を作るにも高低差の現実的な処理が難しいのが分かりました。
隣の地所との境界に30cmの段差が出来ると、現実でもコンクリで段差をつけたり短い階段を設けたりしますね。
面倒なのでそういう工作を怠ると、雨の時は低地に雨水が流れるなとか、いろいろ心配になってきます。
じゃあここに側溝を作ろうとか、柵をつけて目隠しにしようとか、どんどん改善点が出てきますね。
そんなことを繰り返すことによって狭いながらもリアルな風景が出来てくるもんだなぁと感心しています。
反対側の無人駅の向かい側には目隠しの長屋の二階家を置いて、町営住宅に向かって路地を作っています。
砂利道のうまい表現が見つからず工事は中断してます。
道路のアスファルト(ブラバン)と地面部分の境界は雑草でごまかしたり、現実的には泥が侵入して境界があいまいになったりの表現になると思います。
別にここに限りませんが、レイアウトの道路ってリアルにするのは難しいなと思います。
このレイアウトは農道由来のクネクネ道ですので、出来合いの歩道も付けられず昭和20~30年代の映画に出てくるような道です。
本当は駅前など一部を除いて砂利道にしたかっんですが……。
路地から入ったところは空き地になってますが、どうしようか悩んでます。
まさかこの時代に井戸はないでしょうし、文字通り井戸端会議の井戸ですが。
ブランコや鉄棒置いてもいいですが、この時代この町の行政がそんな気の利いたものを置くかなとも思いますし。
考えてみたら明確な時代設定をしていませんでした。
オートパーラーは70年台じゃないかなという気もするので、小公園にしてブランコなど遊具があっても不思議じゃないかも知れないですね。
オートパーラーは最近のレトロブームなどで脚光を浴びてて今も存続してるし、このトミーテックの製品が異様なこだわりでよく出来ているので、わざわざ駐車場も設けて設置しました。
群馬にある店とか有名ですし、いつか行ってみたいなと思います。
おまけでついてきた成人雑誌販売小屋は並べて置くのは変だと思い、道路の向かいの工場裏の線路際に置きました。
これなら町の青年もこっそり買いに行けるんじゃないかと(笑)
ちなみに建物に囲まれた空き地には今は木を置いてありますが、自作の作りもイマイチで改善の余地ありです。
というか全部改善の余地ありでしょうけど(笑)
さて、先日わずかなスペースに無理やりこさえた谷にリアリスティックウォーターを流し込んでみました。
そして流し込んだ後にこれがやっかいな素材だったのを思い出しましたが、流し込んでしまったのでもう遅い(苦笑)
流し込んでは固まっては凹み、また流し込みの繰り返しです。
水路の見てくれもイマイチですし、もし失敗したら蓋をしてしまおう……。
こちらは駅前から踏切を通して眺めた風景ですが、突き当りの角地が空き地になってます。
(駅舎はまだ改造中)
ここには田舎のGSを置こうと思ってます。
よく山間の村で見かけるような、給油機が1個しかないようなスタンドですが、なかなか風情があってぜひ導入したいと思ってます。
しかしジオコレで昭和のガススタを探すと9000円の高騰中でとても買う気にはなれません。
とりあえず自作で防火壁と給油機、小さな事務所でも作ろうと思います。
奥多摩近辺の山間の町とかで見かける廃業寸前のガススタなどには事務所すら無いことが多く、利用したことが無いので分かりませんが、あれはたまに車が来ると向かいの雑貨屋からおじさんが飛び出てきて給油したりするんでしょうか。
あ、そういえば道路に加工したり色塗ったりしてたら、バスコレの動力バスがうまく走らなくなって来ました。
スリップして空転したり、うまく曲がらなかったり、タイヤの汚れなのかゴム自体の劣化なのか、道路の塗装のせいなのか原因は突き止められずにいます。
道路はもう少し汚したりいろいろするので、そちらが優先なんですが、せっかくだからバスもぐるぐる周回して欲しいです。
さて、どうなりますことやら。
では、次回に続きます。
次はガードレールの設置やら架線柱、電柱の設置だと思います。
このガードレールもまたポキポキ折れるんです。
ではまた!