こんばんみ〜ウシシ

さてさて昨日に引き続き、実際にあったお話パート②ですが、これが僕今まで不動産に携わってきて一番衝撃を受けたかもしれません…ゲッソリ




それは暑い夏の日でした。

付き合いがある不動産会社の方から、任売物件の買主さんを探して欲しいって連絡があり、動いていたんですが、なかなかお客さんがつかずちょっと困ってたんです…


数字的には全然悪くないんですよ!

利回りで言えば12%ぐらい回ってる築古の戸建てだったんです。

するとちょっと時間がたったある日、その付き合いのある業者さんから、ちょっと訳ありで、自分たちが間に入らないので、買主はもう見つけてるので仲介に入ってもらいたいって言われ、上司とも付き合いがある業者さんだったので、僕がが仲介する事になりまして…


ってこの任売なんですがこれまでお話ししてたパターンとちょっと違ってて、これまでは債権会社から不動産会社にアプローチがあったパターンなんですが、


今回の分は、競売開始の決定が裁判所に張り出されるんですが、その張り出された物件の謄本をあげて、所有者さんにアプローチかけて、媒介契約を頂いて、競売の入札が始まる前に話をまとめて引き渡すって言うパターンの任売です。ニコニコ


パターンとしてはあまり知られていないかもしれませんが、こうやって任売案件を仕入れて、仲介されてる業者さんも意外といらっしゃいます。


さてさて話を戻しますが、そんなこんなで債権会社とのやりとりは話を頂いた業者さんがやっていただけるとの事だったので、その方を通して所有者さんとまずご対面のために自宅へ伺うと…




すごい田舎って言えば響は悪いかもしれませんが、のどかで自然も多い場所の住宅街の築古の一軒家…


いざご対面…


ん?


ん?


真夏なのに窓も締め切ったまま、カーテンも閉めたまま…


今回の件でかなりまいってあったらしく、奥さんも落ち込み具合がすごくて…
鬱っぽい感じでしたえーん

家の中の床もぶかぶかになっちゃってて正直ヤバイ感じ…


色々話を聞くと、自営業をされており、不況の中どうにかこうにかやっていた事業がうまくいかず、自宅を抵当に入れて借りていた事業資金が焦げ付いて今回、競売開始の決定まで受けてしまったとの事…


家も親の代から相続で引き継いだ土地で、近所との関係もあるため、出ていきたくないと事で、リースバックを希望されてました。

競売になると、出て行かされる可能性が高いので、出来るだけ競売は避けたいけどどうしていいか分からずにいたところに付き合いがある業者さんがたまたま話をしてくれて、どうにか出て行かないで済む方法を提案してくれたんだって少し希望を持たれていました!

ちなみにリースバックってのは、例えば所有者が住んでた家を売ると普通は出て行かないといけないんですが、これを引渡しと同時に買主さんと賃貸契約を結んで、家賃を払いながらそこに住み続けるようにする事です!



それからは通常の仲介と一緒で、物件の調査、契約書の作成に入っていきました。

ちなみに競売だと物件の情報が冊子になったものがあるので割と遠方だったのですが、調査も順調に進み、契約と同時にリースバックを条件にしていたので、賃貸契約を交わし、引渡しまで完了して競売は免れることができました。


不動産を買う人、売る人って僕の勝手な思い込みでしたが、これからの希望を抱いて自宅を買う方や、投資として購入する方、投資として現金化しようと売却される方など割と裕福な方ばかりを相手に取引をさせてもらってきました…


ただこの一件で、不動産を売却する事で救われる方がいる、方法ややり方によってはその方を楽に、幸せにしてあげれるって本当に思いました。グラサン

だから正直、かぼちゃの馬車のけんなんかはすごい腹が立ちました、そんなやり方あかんって、そういうやり方する方困る人が大勢出てきて、不動産業者ってのが悪く思われてしまう…

そんな業者ばっかりじゃないのに…えーん


そこで僕は、困ってる人を助けたい!
そんな不動産屋になるんだって決心しました!グラサン


だから今は修行中ですが、必ずそういう人たちの駆け込み寺のような頼れる不動産屋になります!おねがい