日頃のご協力に心から感謝申し上げます。

 

『教育福祉委員会』にて、福岡県と鹿児島県に調査に行き、

 

●福岡市の里親養育に取組む「子ども村福岡」

●福岡市の夜間の保育事業に取組む「どろんこ保育園」

●北九州市の困窮者支援施設「NPO法人 抱樸(ほうぼく)

●南九州市で歴史教育の受け入れをされている

 「知覧特攻平和会館」

 

を視察してきました。どの取組も、そのまま当てはめることはできませんが、京都市の施策にも参考になるものばかりでありました。

 

 

 さて、文化庁が京都に移転してきます。5月に、岸田文雄首相は文化庁の移転先として工事が進む旧京都府警本部などを視察されました。その後の意見交換会で、現代美術家の笹岡由梨子さんからの「素朴な疑問があります。移転して、何が大きく変わるのですか」との質問に、「京都には文化の背景に生活、歴史の積み重ねがある。その京都に文化庁が来て、世界に発信する。間違いなく発信の重み、厚みにつながる」と答えられました。

 わたし自身も、歴史的建造物や文化財が多くあるという理由で移転してくるのだとは思っていません。京都には、生活のなかにある文化(歴史とともに積み重ねてきた風習・行動様式・価値観)、日本人が忘れているものがたくさん残っています。日本の未来にも、『日本人の忘れもの』を掘り起こし、拡げていくための政策を、文化庁とも更に連携し、進めて参ります。

             

 

 

 

 

『声をかたちに』

世界一の都市まち・京都市を目指して

 

 

 伝統技術『竹筬(たけおさ)』ってご存じでしょうか。

機織り機で織り幅を整え横糸を打ち込む道具の『筬』を竹で作ったものです。伝統的な織物に欠かせない技術を保存・研究をされている右京区在住の下村さんにお話を聞かせていただきました。「織物業は、分業で製品を完成させる産業構造のため、1つの技術が継承できないと、その技術に関わる全てが成り立たなくなる」とのことでした。

 継承するには、人を技術面・経済面で支えていく仕組み、技術を産業として成り立たせることが必要です。伝統技術の保存と同時に、新たな産業としての可能性を引き出していかなければなりません。

 

*どんな些細なことでも、皆さまの声を聞かせて下さい。

   また、ちいさな集まりでもお誘い頂き、皆さまの声を

   聞かせて下さい。

 

2022.9.10作成