京都市交通局は、地下鉄・烏丸線開業40周年の今年、来春に運行予定の新型車両20系が完成した。
新型車両は、安全性・快適性・省エネ性能を向上。また、多目的スペース「おもいやりエリア」の設置、車椅子・ベビーカースペースの増設、外観・内装に京都の伝統産業を活用している。
思いやりエリア
先頭と最後尾の車両に、約3.5メートルにわたって両側の座席をなくし、車いすやベビーカー、スーツケースが乗り込みやすくしたスペースを設けた。
車内の中央には、衝立のように仕切り、「立ち掛けシート」になっている。その上部には「西陣織」と「京友禅」で飾り付けられている。
外観と内装に使われた伝統産業
①外観デザインの京都市交通局章
→金属工芸の鎚起(ついき)
②内装デザインの車号標記・事業者標記の銘板
→京象嵌(きょうぞうがん) と幸菱(さいわいびし)
③車内の壁への「釘隠し」の飾り付け
→金属工芸の鏨(たがね)
④「北山丸太」製の吊手の鞘(さや)に「京くみひも」の飾り付け
(参考)
地下鉄烏丸線新型車両の外観及び内装に使われた京都の伝統産業素材・技法
地下鉄の活用にアイデアを!
新型コロナウイルス感染症による乗客数の激減と新型車両の完成が重なったのは残念である。
ただ、外観や内装に使われている伝統工芸の素材や技法は、一見の価値があります。
2025度までに、9編成分(計54両・110億円)の更新が行われます。
安心安全のための車両更新は、乗客との信頼のために必要なことであるのは間違いない。
ただ、乗客数が減少している。どうすれば、観光客だけでなく、多くの市民に乗ってもらえるのかアイデアを募ってみてはどうだろうか。
◎新型車両見学会を10月17日 開催!
詳しくは、京都市交通局ホームページを確認。
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京都市内は348名(経路不明?名)
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