就職氷河期(世代)について調べてみた。
関連するキーワードを見ても「悲惨」「恨み」「復讐」「見捨てたツケ」「甘え」「自己責任」「努力不足」など、あまりいい意味ではない。
就職氷河期世代は、1993~2005年に社会に出た(学校卒業を迎えた)高卒者の場なら1975~85年ごろに生まれた人、大卒者なら70~80年ごろに生まれた世代・約2000万人があてはまる。
1998年に大学を卒業した私も、4つ下の妻もこの世代にあてはまる。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20210809/08/tanakatakanori2014/e3/48/j/o0361024914984262291.jpg?caw=800)
就職氷河期は、大きく2つのことが重なった事が原因と考えられる。
1つ目が、金融不安やバブル崩壊等による景気の悪化により、企業が新規の正規採用を減らした。
就職氷河期、正規の就職数が減少しているのはもちろんだが、それ以上に、正規の就職率が大幅に減少しているのがわかる。
2つ目は、第2ベビーブーム世代の仕事を求める人口が多かった。
昭和48年度の2,091,983人をピークに、就職氷河期世代は、毎年200万人近くが産まれている。令和2年度の840,832人と比べると、多いことが一目瞭然である。
つまり、仕事(新規の正規採用)は少ないが、新規の正規採用を求める人は多かったことによる需要と供給の乖離による就職難が起こったと考えられる。
この事は、有効求人倍率を見ると、よくわかる。バブル期1倍以上あったものが、就職氷河期には1倍を下回る時期が長く、0.5を下回る時期もあった。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20210809/09/tanakatakanori2014/bb/32/p/o1080080714984281481.png?caw=800)
その結果、正社員での就職ができず、やむを得ずに派遣社員やフリーターといった非正規社員で社会に出るようになった人も少なくなかった。
2019年時点でも、厚生労働省の調査によると、就職氷河期世代の5割強が正規雇用、2割強の非正規雇用、15%は職についていない人がいるという状態が現在でも続いている。
また、非正規雇用数・率ともに、就職氷河期世代に限らず、全体としても増えている。
非正規雇用は、自分の都合や適正に応じて働き方を選べるなどのメリットもあります。ただ、本来は正規で働きたいが働き先がなく、非正規雇用を続けている就職氷河期世代と正規雇用との差(賃金・待遇等)を埋められてない問題は、間違いなく、社会に影響が出ている。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20210809/10/tanakatakanori2014/3c/b4/p/o0751040714984304869.png?caw=800)
社会への影響一つに、人口減少が考えられる。
本来なら、人口サイクルによる第3次ベビーブームにより人口の増加が期待されていた。しかしながら、就職氷河期世代の半数近くが、公的な負担が増える一方で、安定した収入が得られなかった。
その結果、20歳代の結婚適齢期にいた就職氷河期世代は、経済的な問題から「結婚できない」「結婚しても子どもをつくらない」「産んでも1人」「結婚が遅れた(晩婚化)」「落ち着いてから出産(第一子の誕生平均が30歳を超える)」などで、40歳代前半までの出産適齢期を通過してしまった。
また、消費にも経済にも影響している。
就職氷河期世代全てが、経済的な余裕があれば、住宅を買い、子育てをし、余暇を楽しむ等の消費をおこなっていれば、もう少し経済も明るくなっていたかもしれないが、現実は、横ばいを推移している。
失われた10年、20年、30年は、就職氷河期世代の現状が経済に現れた一因でもあるのではないか。
現役世代の負担は、年々増えていく。
これまでは、2025年に団塊の世代が75歳を超え、医療・介護の社会保障費が急増する予想のもと、対策が進められてきた。
2040年以降は、就職氷河期世代が、その年代を迎えます。団塊の世代よりも、非正規が多く、年金の受給額も低く(社会保険加入率が低く、無年金者になる可能性が高い。)、貯蓄も低いという傾向があり、社会保障費が増えると言われています。
また、現役世代の減少による生産性の低下や、消費の落ち込みなど、支える側の負担がなお一層、増すことが予想されます。
いずれにしても、失われた時間は戻すことはできない。国や自治体でも、就職氷河期世代の支援等を進めることで、将来負担の解消に向け、取り組んではいるが、ポカンと空いた穴を簡単にふさぐことは簡単ではない。
わたしも含めた就職氷河期世代がしっかりと考える必要があるのはもちろんだが、国民みんなでも考え、どの世代もイキイキとした生活ができる未来へのバトンタッチをしていきたい。
おまけ
ふと、思った!
最近、マスコミ等の報道で
アメリカの話題が極端に少なくないか
今年のはじめ頃までは
朝テレビをつけると見ない日はなかった
その違いは???
(チン・チン・チン・チーン)
アメリカの大統領が
「トランプさん」から「バイデンさん」
に変わったから?
としか考えられない。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20210809/11/tanakatakanori2014/24/62/j/o0640048014984342798.jpg?caw=800)
トランプさんに対する賛否は
あるものの、話題性は抜群だった
マスコミでは
トランプさんを面白く伝えたり
政策や行動を非難したり
使い勝手がよかったと違うやろか
いま、マスコミが
アメリカの話題を取り上げないのは
視聴者に受けないから?
わたしたちは
エンターテイメントを情報と受け取って
いらない情報に触れていたのか
大切な情報を
見落としてたのではないかと
振り返ると不安になる
報道とエンターテイメントの境目に
気をつけてみないと
大切なことに目がいかなくなりますね
それと、バイデンさんを取り上げないのは
話題性がないということなのかな?
それはそれで失礼な話ですね(笑)
なぁんか
マスコミにやられた感が…
あ、トランプさんは
元気なのでしょうか?
(忘れかけてた私も失礼な人です)
誰か、教えて下さい
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20210809/11/tanakatakanori2014/b3/b3/j/o0450030014984342802.jpg?caw=800)
どうでもイイ話
※( )内は、心の叫び
昨日の京都府内の新規感染者は333名
世界と戦う
西京極のオリンピック選手
○ ○ ○ ○ ○
大本里佳選手🏊
競泳(女子400mリレー)
予選9位
○ ○ ○ ○ ○
中村輪夢選手🚲
自転車競技(BMXフリースタイル)
決勝5位
○ ○ ○ ○ ○
応援ありがとうございました🇯🇵