元・外交官に聞く!国際関係論特講【2014年8月11日】 | 田中しんすけ オフィシャルブログ Powered by Ameba

元・外交官に聞く!国際関係論特講【2014年8月11日】

今日も胸を張って、元気よく!!
福岡市議会議員田中しんすけです。

今日の午前中は公務で福岡市議会へ。
議会閉会中のこの時期に開催される常任委員会では、主に所管事務調査という取り組みが行われます。
この所管事務調査、なかなかはっきりとした定義はない(各自治体議会で内容も様々)のですが、福岡市議会で行われている所管事務調査は、一言で言うと「外郭団体の経営審査」です。

福岡市では、「福岡市が出資金・基本金等の25%以上を出資又は出損している団体」を外郭団体と定義しており、外郭団体数は、平成25年4月1日現在で33団体あります。これらの団体を、各常任委員会で所管する行政分野ごとに振り分け、議会が毎年この時期に審査しています。たとえば、田中しんすけが所属する第3委員会では、経済観光文化局、港湾局、農林水産局の3分野を所管しているため、これら分野に関係した外郭団体の経営審査を行うことになります。
この日は、港湾局所管の2団体(博多港開発株式会社、博多港ふ頭株式会社)について、損益計算書や貸借対照表などの財務資料をもとに審査しました。

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さて、午後からは北九州で活動されている緒方林太郎・前衆議院議員を講師としてお招きし、表題にもある国際関係論特別講義を開講しました。
受講生は、田中しんすけをはじめインターンシップ学生、さらには民主党福岡県連学生部リユーズで活動する大学生も合わせて10名。近年、わが国でもアジア近隣諸国(とりわけ中国・韓国)との関係が取りざたされる中、現状の日本が置かれた国際的な立場について、外交を進める上でどのような事項に注意していけばよいか、といった諸点について基礎的な講義を受けました。

緒方さんは元・外交官。
いま政治トピックとなっている集団的自衛権についても、わかりやすい事例を交えて学生も理解できるような内容でお話しいただきました。
他国の外交官ともやり取りをする機会が多いという緒方さん、
「自衛権を集団的・個別的ときっちり分けて議論するのは日本特有の現象」
という解説もあり、これも日本国憲法で定められた条文を前提に、現実的な対応を模索してきた結果なのだろうと個人的には理解したところです。

また、なぜいま集団的自衛権が話題になっているのか、閣議決定と解釈改憲、立憲主義の意味など、基礎情報は押さえつつも、今の日本が置かれている状況が理解できるような話の構成は、自身にとっても大変勉強になりました。
「政治は自分とは関係ない」
という若者が増えていることを実感する昨今ですが、今日の講義を材料として、大学生のみなさんが国で議論されている事象を「自分自身のこと」と捉えて、積極的に発言をしていってほしいものです。


田中慎介