新しい“福岡市基本構想”【2013年7月2日】
今日も胸を張って、元気よく!!
福岡市議会議員の田中しんすけです。
昨日に引き続き、ソフトバレー大会後の筋肉痛に悩まされております。
「運動後の筋肉痛が2~3日後に出るようになったら歳を取った証拠」
とはよく聞くことですが、
「筋肉痛が2~3日も続く」
とうのはどうなんでしょう?これまではどんな運動をしても翌々日には体がスッキリしたものですが、今回は2日経っても体が悲鳴を上げています。まあ、とにかく早期に回復出来るように体をいたわりたいと思いますw
というわけで、本日は議会終了後の議員控室に来てデスク周辺の片づけをしておりました。
そこで机の上の書類の山から出てきたのが、上記写真の福岡市基本構想および第9次福岡市基本計画という冊子です。これらをひっくるめて(正確には「実施計画」も加えて)、福岡市総合計画と呼ばれるものです。
福岡市総合計画とは、福岡市の将来の健全な発展を促進するために策定される市政の総合的な計画のことで、「基本構想」、「基本計画」、「実施計画」の3つで構成されています。
具体的には、それぞれ以下のような位置づけが与えられています。
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●基本構想・・・
福岡市が長期的に目指す都市像を示したもので、福岡市の様々な計画や市政運営の基本になるとともに、市民をはじめ、まちづくりに携わる産学官民の多くの主体が共有するもの。
●基本計画・・・
基本構想に掲げる都市像の実現に向けた方向性を、まちづくりの目標や施策として総合的・体系的に示した10年間の長期計画。
●実施計画・・・
基本計画を推進するにあたって、福岡市が取り組む具体的な事業を示した4年間の中期計画。
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つまり、総合計画とは「福岡市の目指す都市の姿を定めて、それを実現するための方向性や具体的な政策内容を整理したもの」という説明ができるわけで、この計画の中に定められたことが(どれだけ時間がかかるかは別として)今後必ず政策として実施されるというわけです。
今回の総合計画の見直しの特徴は、計画の最上位に位置する基本構想の部分が変更されたということ。なにしろ、これまで残っていた基本構想が策定されたのが昭和62年(1987年)ですから、まさに25年ぶりの改定作業となったということが話題となりました。
今回の基本構想および基本計画の更新の経緯としては、平成23年5月に始まった「新VISION・アジアのリーダー都市ふくおか!プロジェクト」なる事業が開始されたことがきっかけです。有識者インタビューや市民参加型のリレーフォーラム、市民アンケートやワールドカフェといった手法が取り入れられながら、平成24年7月にはこれら基本構想と基本計画の更新が総合計画審議会に諮問されました。そこでの本格的な議論を経て平成24年12月定例会において福岡市議会にも提示され、議会はこれを承認、年明けに晴れて冊子として発行されたということです。
このような計画改定は、福岡市を取り巻く社会経済状況の変化を考えると時宜に適ったもの。新しい基本構想と基本計画の内容を考える際には、私たち民主・市民クラブも会派のローカルマニフェストに綴った内容をまとめて福岡市に提言をした経緯があります。そのようなことが功を奏したのか(どうかは定かではありませんが…)、都市経営の基本戦略に生活の質の向上と都市の成長が取り入れられたことは一定の成果だったのではないかと思っています。
ちなみに、「生活の質の向上」と「都市の成長」の相互の関係については、以下のように説明されています。
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福岡市の「住みやすさ」に磨きをかけて市民生活の質を高め、質の高い生活が人と経済活動を呼び込み、都市の成長を実現させ、都市の活力によりさらに生活の質が高まるという好循環を創っていきます。
そのためには、人材の多様性とその交流や対話から生まれる創造力が必要であり、それを支える基盤として、様々な人材が育ち、集まり、活躍できる環境づくりに取り組みます。
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この福岡市総合計画、みなさんも一度手に取ってご覧になってみてください。
結構ページ数が多い冊子ですが、抽象的な文章から個別具体的な政策目標数値まで散りばめられていますので、自身の興味に合った分野だけでも読んでみると面白いかもしれませんよ!
田中慎介