第27回博多港地方港湾審議会(2013年5月) | 田中しんすけ オフィシャルブログ Powered by Ameba

第27回博多港地方港湾審議会(2013年5月)

今日も胸を張って、元気よく!!
福岡市議会議員田中しんすけです。


先週17日(金)に行なわれた第27回博多港地方港湾審議会

田中しんすけは福岡市議会第3委員会に所属している関係で、経済観光文化局、農林水産局、港湾局関連の審議会や協議会の委員を兼ねているのですが、今回は港湾行政に関して博多港地方港湾審議会の議論の内容を報告したいと思います。

博多港地方港湾審議会とは、港湾法に基づき福岡市に設置されている審議会で、市長の諮問に応じて港湾に関する重要事項について調査・審議し、その結果を市長に答申する役割を負っています。委員の構成は、学識経験者(大学教授、専門家)、港湾関係者(船社、協同組合、労働組合)、市議会議員、関係行政機関等で、事務局は福岡市港湾局が担っています。


今回の審議事項は博多港への港湾運営会社制度の導入について。

港湾運営会社制度とは、我が国の港湾の国際競争力の強化等を図ることを目指して、港湾の種類について国際戦略港湾及び国際拠点港湾を追加する等の見直しを行い、これらの港湾において国土交通大臣が行う港湾工事の範囲及びその費用に係る国の負担割合を定めるという港湾法の改正を受けて、これらの港湾におけるコンテナ埠頭等を一体的に運営する株式会社の指定及び当該埠頭等を構成する行政財産の貸付けに係るルールを創設したことを受けて生まれた制度です。

→簡単に言えば、港湾管理の民営化、ということです。

■港湾運営会社制度について(国土交通省)

http://www.mlit.go.jp/common/000185169.pdf


これまで、博多港は国から特定重要港湾という位置づけを与えられていましたが、港湾機能の選択と集中という国の方針(港湾法の改正)を受けて、新たに国際拠点港湾として認定されました。全国で5港しかない国際戦略港湾(東京、横浜、川崎、大阪、神戸)からは外れましたが、その下の国際拠点港湾の中では第1級の港湾としての地位を得ています。

これら港の管理・運営については、博多港はこれまでも民間事業者(博多港ふ頭株式会社)に埠頭を貸し付けて運営していたという意味では先進的な港だったのですが、今回の審議会では「その貸し付けている埠頭のエリアを拡大して、さらにその営業範囲も国際コンテナ、バルク貨物、フェリー、ROROなど一体的に拡げて、この運営を民間事業者に委ねたい」という方針の是非が議論されました。

国が地方港湾の選択と集中を進める中で、さらに国際的な荷物の取り合いが今後予想されることから、民間の視点により港湾運営を効率的に行い、港湾サービスを向上させなければ国際競争力が維持できない、という危機感が全国の港湾管理者や関連企業の間に広まっています。そのような状況を鑑みると、今回の審議会で提案された内容については概ね肯定的な意見が多かったように思います。

ただ、一方で、

「(埠頭を一体的に運営する)民間事業者の権限が強くなりすぎて、港湾従事者への負担が増さないか?」

「民間事業者を公募で選ぶということだが、外国企業が落札するということは想定されているか?」

といった懸念も複数の委員から示されました。

このような意見ももっともなことなので、今後の民間運営会社制度の導入に向けた議論については、福岡市議会第3委員会の中でも注視していきたいと思います。


田中しんすけ オフィシャルブログ Powered by Ameba-司会としてマイクを握る田中しんすけ

ちなみに、上記写真は19日(日)の統一街宣における演説風景。

この日は城南区は金山サニー前にて、稲富修二・前衆議院議員、守谷正人・福岡県議会議員、そして県連学生部リユーズ代表の福岡大学3年生・橋口智代さんがそれぞれマイクを握って買い物途中のみなさんにご挨拶しました。福岡県連では、月に一度の統一街宣日を決めており、この日も県下11総支部が一斉に街頭演説を行いました。

昨年末の衆議院議員選挙において、民主党は国民のみなさんから厳しい審判を受けました。その結果を厳粛に受け止めるとともに、この結果を再起のキッカケとして真面目に地道に政策を訴えていきます。私たちの街頭演説をお見かけの際には、是非お声掛け頂ければ幸いです(^^)!


田中慎介