九大移転・跡地対策協議会視察2011(1日目:大阪市&吹田市) | 田中しんすけ オフィシャルブログ Powered by Ameba

九大移転・跡地対策協議会視察2011(1日目:大阪市&吹田市)

今日も胸を張って、元気よく!!

福岡市議会議員

田中しんすけ33歳でございます。


 本日から2日間、九州大学移転・跡地対策協議会の視察です。

 初日は新幹線で大阪まで来ています。はじめに大阪市梅田にて都市再生機構(UR)が手掛けている都市再生事業「うめきた都市再生事業」について、それから吹田市の操車場跡地の開発状況を視察します。


 大阪市では、UR西日本支社を訪ねてうめきた都市再生事業について説明を受けます。

うめきた都市再生事業は、大阪駅に隣接する貨物ターミナルの機能を2カ所に分散させ、その跡地24haを再開発するというもの。九大箱崎キャンパスのおよそ半分、六本松キャンパス跡地の4倍という規模です。


田中しんすけ オフィシャルブログ Powered by Ameba-開発対象地域となる貨物駅  田中しんすけ オフィシャルブログ Powered by Ameba-その隣にはJR大阪駅  
 大阪駅周辺は、上空が伊丹空港に離発着する飛行機の航路にあたるために高さ規制があるものの、最高値は180メートル!階数にすると40階弱というのは、福岡空港を抱える福岡市の都心部では考えられない高さです。写真はURオフィスからみた大阪駅。

 うめきたプロジェクトのコンセプトは「ナレッジキャピタルから始まるまちづくり」。知的創造拠点の形成を目指してコンセプトが練り上げられたとのこと。産官学のコラボレーションにより、知的価値を生み出す「場」と「機会」を提供する、という考え方は非常に共感を覚えます。



田中しんすけ オフィシャルブログ Powered by Ameba-UR西日本支社で説明を受ける視察団

 「感性」と「技術」が融合し、「新しい価値」を生み出す。このコンセプト、言うのは簡単ですが実際に都市開発に予算をつけて具体化するっていうのはなかなか度胸がいることだと思います。福岡も、特に天神都心部は知的価値を生み出すためのインフラづくりに取り組んだら面白いのに(^^)



 UR西日本支社のオフィスを出て、次は吹田操車場跡地に移動。文字通り、JRの操車場跡地の再開発ですが、先程のうめきたとは趣が異なる様子。その開発対象土地の形状が、幅120mに対して長さが3.5kmということだけ聞いてもその違いがよく分かります(>_<)

 ところで、移動中のバスの中で何気なく車窓の景色を眺めていたら、商店街の脇道らしき通りがその名も「ブーメランストリート」!! へぇ~、ブーメランストリートって本当にあるんですね(笑)見間違えたんじゃなかろうかと一瞬思いましたが、確かに表記されてました。



田中しんすけ オフィシャルブログ Powered by Ameba-吹田操車場の区画整理事業の進捗を聞く   田中しんすけ オフィシャルブログ Powered by Ameba-区画整理事業の様子
 写真は、吹田操車場にて事業概要の説明を受けているところ。要するに、広い土地に新たに住居地域と商業地域を設定して開発を進める区画整理事業です。福岡で言えば、東区は香椎操車場跡地の区画整理事業と同じ様な感じです。ただ、福岡市と異なるのは、健康・教育創生拠点という明確なコンセプトが存在するということ。

 それに比べて福岡の香椎区画整理事業は、ほとんどマンションになってしまったんじゃなかったかしら?東区選出の同僚議員に聞いても、海と低層住宅街の間に大きなマンションを建てられて大変だった、という市民の声が大きかったとか何とか。

 今日は2つの都市再生事業に案して視察しましたが、大事なことは最初にしっかりとしたコンセプトを定めるということ。別に大阪のような大規模で派手な再開発でなくてもよいので、福岡市にとって都市の魅力を向上させるために必要な機能は何か?、ということを徹底的に議論してほしいと思います。


田中慎介