平成22年度決算特別委員会が開会!
今日も胸を張って、元気よく!!
福岡市議会議員、
田中しんすけ33歳でございます。
みなさん、だいぶご無沙汰しておりましたw
いつの間にか暦も10月に変わり、過ごしやすい日が続いておりますが、お元気ですか?
田中しんすけは10月1日のひらぐら市場、2日の平尾校区大運動会等で体を酷使したせいか、肩痛や腰痛に悩まされた一週間でした。。。
いつまでも、あると思うな親と体力!
さて、福岡市議会では平成22年度決算特別委員会が開催されました。
この時期は、どの地方自治体でも前年度の決算が固まり、それを議会に上程して承認をもらう、というような作業が行われます。
もっと正確に言えば、福岡市に関しては9月議会の冒頭で議案として上程され、9月議会閉会後の10月に決算特別委員会を開催、当該委員会で決算審議を行い、12月議会で承認の可否を議決により決します。この決算特別委員会は、福岡市議会議員全員(62名)で構成されています。決算は予算と比べると、「既に支出してしまったものについて、その支出の金額や仕方が妥当であった?」ということを審議するという性格上、可決とか否決とかいう言い方はしません。承認するかしないかというレベルでの判断になります。
ただ、この決算審査の裏では、既に平成24年度予算(来年度の予算!)の骨格が固まりつつあるというのも事実です。私たち議会の人間は、「次の予算編成に向けて、自分たちが有効と思う予算の使い方を提案する」という目的をもって、この決算審査に臨んでおります。ここでの審議内容が、来年度の予算編成にも大きな影響を及ぼすという意味では、毎年の決算特別委員会は、決して手を抜くことができない重要な審査なのです!
初日となる本日は、財政局長や水道事業管理者、交通事業管理者による決算概要の説明があったのち、今回の決算特別委員会における審査方針の確認を行いました。
この審査方針は毎年大体同じようなことが確認されるのですが、
「地方自治体の決算審査って、どんなことしてるの?」
というそもそもの疑問を受けることも多いため、この場で少しずつご紹介していきたいと思います。
まず、決算審査方針については、以下のような事項が確認されました。
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1.計画性のある予算編成であったか?
(1)予算の補正状況は適正であったか?
(2)当初予算に計上できるものを、追加予算として計上していないか?
2.予算の執行は適切かつ効率的になされたか?その効果はどうであったか?
(1)重要施策の執行実績はどうか、効果はあったか?
(2)歳入の確保は十分なされたか?
-依存財源は確保できたか?
-自主財源は適正に捕捉されたか?
-収入未済となったものの原因は何か?
(3)議会の議決の精神(要望事項)は執行面にいかに反映されたか?
⇒議会人としては、みなさんここに一番のこだわりがあるようです…!
3.財政(経営)の健全性は保たれたか?
(1)収支の均衡について
(2)財政の自律性と推移について
(3)投資的経費と消費的経費の推移について
(4)市債の発行は妥当であったか?
(5)企業債は償還計画の通りになされたか?
(6)資金の運用は効率的になされたか?
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要するに、福岡市が実施してきた事業に関する事業仕分けの場が、決算特別委員会というわけです。ただ、福岡市が実施している事業の総数はおよそ3000事業(!)。これらすべてを決算委員会の場で「仕分ける」ことは難しいとしても、これまでの福岡市事業仕分けの結果や過去の議事録を利用して、
「この事業は本当に必要なのか?」
「もっと、こういうやり方に変えたらどうか?」
という指摘や提案を少しでも多くの事業に対して投げかけることが、私たち地方議会に求められる営みでもあります。
福岡市議会の決算特別委員会は今月末の26日まで開催されます。
この時期は、テレビや新聞の地方欄に少しだけでも注意を払っていただければ幸甚です!
田中慎介