常任委員会での議案審議(1日目:経済振興、港湾局) | 田中しんすけ オフィシャルブログ Powered by Ameba

常任委員会での議案審議(1日目:経済振興、港湾局)

今日も胸を張って、元気よく!!

福岡市議会議員

田中しんすけ33歳でございます。



9月議会も今日から常任委員会に分かれての議案審議に入りました。

第3委員会では本日、経済振興局および港湾局関連議案の審議を行いました。


 どちらの局も、補正予算議案に関する審議。毎年この時期は、国でも市でも前年度の事業の決算が固まってくるため、余った予算(決算剰余金)を財源に補正予算が組まれます。福岡市に関していえば、だいたい40億円~60億円の範囲で決算剰余金が発生します。ちなみに、平成22年度決算の剰余金は40億9600万円余。

 このうち、半分は自治体の基金に積み立てをしなければならないため、福岡市は独自の一般財源で20億円程度の補正予算が組める計算になります。


 そのような財源を根拠に、経済振興局に関しては、企業立地交付金の増額補正と、舞鶴公園内に設置が予定されている休憩所に観光案内機能を持たせるための補正予算が提案されました。舞鶴公園の休憩所に付加される観光案内機能については、委員会でも概ね評価が高く、積極的な意見が相次ぎました。

 一方の港湾局は、国の内示減が響いて5億円弱の減額補正。本来なら6億4000万円の大幅減という国の厳しい査定だったのですが、中央ふ頭岸壁の整備費1億4000万円を起債と一般財源でねん出し、合計で先のような数字となります。


 港湾局がこれだけ頑張るのも、世界各地でクルーズ船を運航しているロイヤル・カリビアン・クルーズ社が、「来年にも博多港に大型観光客船を寄港させる」と発表したことを受けて。福岡市でも近年、クルーズ船の誘致に力を入れているのですが、ロイヤル社が投入するのは14万トン級のボイジャー・オブ・ザ・シーズ!乗客定員3,838名という、超ど級の大型客船です。これが、2012年度は博多港に15回寄港するということで、それだけでも大きな人の流れが押し寄せるというものです。

 このボイジャー・オブ・ザ・シーズを博多港に寄港させるには、現在の中央ふ頭の岸壁幅では足りないということで、その岸壁幅を延長させるための補正予算だけは、何とか確保したという、港湾局の意地が見せた補正予算です(笑)


 委員の間からは、クルーズ船で訪問する観光客の福岡での滞在時間を増やすために、入国審査を迅速に行うための対策を講じるべきだという意見が多く出されました。滞在時間を多く取ってもらえれば、それだけ多くの消費を喚起することもできるし、何よりも福岡市の印象もそれだけ強くなるわけです。大切なのは、福岡市を印象付けるための強烈な観光資源をいかに開発するかということなのですがね。

 そういう意味で言うと、観光施策を所管する経済振興局と、博多港を所管する港湾局、なるほど同じ委員会が所管するのも納得ですw




田中慎介