2026年1月の造影胸腹部CTでも右肺病変はほとんど変わりありませんでした。4月のCTでも放射線科の読影結果は「変化なし」ということでしたが、もう1年以上もほとんど大きさは変わらないとはいえ、まず間違えなく癌であるという病変を抱えていることにそろそろ耐えられなくなってきました。左肺の手術をしていただいたH先生は現在の勤務先である東京23区北西端の病院なら金曜日に手術できると聞いていました。そこで、念願の術中モニタリングを始めることができたこのタイミングで、だめもとで5月1日(金)に手術をしてもらえないかと聞いてみました。その予定ですと、入院となる4/30(木)だけ常勤先の病院で有休をとれば、金曜日は研究日で北関東の前任地の病院でアルバイト、翌5/2-5/6まではGW後半の休みですので、結局、常勤先の病院は1日だけ休めばよいことになります。しかし、手術する方にしてみれば何かあったらGWがなくなってしまうというリスクがあります。しかし、そこは肺がん手術3000件のゴッドハンドのH先生ですので、大学の1年後輩ということもあり、5/1の手術を快諾してくださいました。

 

 今度の23区北西端の公的病院は300床ぐらいですが、池袋の自宅から車で30分ぐらいで、最初と2回目の手術を受けた大学病院と3回目のH先生に手術してもらった公立病院と同じくらいの距離になります。前日、個室に入院して術後はHCU(high care unit, ICUに次ぐ重症部屋)で1泊ということを聞きました。ICUには行かないとH先生から聞いていましたので、術後もずっと嫁と一緒に居られると思っていましたが、やはりだめでした。前日はこのブログを書いたり、文庫本を読んだりして過ごしました。当日は11時前に嫁の見送りで歩いて手術室に行きました。まず、手術台に上がってすぐ硬膜外カテーテルの挿入です。これがこの前の公的病院でもなかなか入らなかったのですが。今回も麻酔科の先生がかなり苦戦していましたが何とか入りました。術翌日に麻酔科の先生が手術室に診に来ていただいたときのお話では私の硬膜外はたいへん「深い」そうです。その後、麻酔導入以降はもちろん全く記憶がなく、気管挿管チューブを抜去された時の記憶もなく、H先生と嫁に声をかけてもらったあたりから目が覚めて、14時にHCUに入りました。

前回はそれほどでもなかったのですが、今回も覚醒した直後から創部痛はありませんですが、導尿(バルーン)カテーテルの違和感がとても気になりました。16時にH先生がHCUのベッドサイドに来て下さり、「やはり8mmの癌だった。」ということでした。そして、バルンカテーテルの違和感が強いと訴えたところ、H先生は「じゃあ抜きましょう。」と言ってくださり、すぐに看護師さんがカテーテルを抜いてくれました。その前に来た先生は、「バルーンカテーテルは明日の朝まで入れておきます。」というお話でしたので、さすがH先生、早期離床の考え方が徹底していると感じました。しかし、このバルーンカテーテル早期抜去は大間違いでした。約5時間後の9時頃、尿意があり床上で座らしてもらいましたが全く尿が出ません。カテーテルで導尿してもらいましたが、やはり導尿はとても痛いものでした。硬膜外カテーテルから4ml/hrの速度で麻酔薬が持続投与されているので、それを2ml/hrにしてもらいましたら、これまでになかった創部痛を感じるようになりました。夜中の3時頃、下腹部がパンパンになりまた横向いても排尿できず、女性看護師さんはカテーテルが入らず、別の男性看護師さんが入れてくれて450mlでました。その看護師さんの話では硬膜外カテーテルが入っていると排尿できないことがあり、また導尿で抵抗があるのは前立腺肥大があるだろうとのことでした。その2時間後にまた導尿で400ml出て、このまま立っても排尿できなかったらどうしよう?とたいへん不安になりました。翌朝、外科の回診でH先生ではないほかの先生方が来て、「排尿できなければまたバルーンを入れるか導尿すればいい。」と言われましたが、硬膜外カテーテルの話をすると、「じゃあ一時止めましょう。」ということで0ml/hrにセットされました。30分後、初めて立ってトイレに行ったら無事に排尿できてほっとしました。

 

 思えば前回の左肺の手術の時は、硬膜外カテーテルが入っていたおかげて創部痛もバルーンの違和感もほとんどなく、翌日全部抜いてもらいました。それを忘れて早くバルーンを抜いてしまったために、数回にわたり導尿の痛みを感じることになり、創部痛も感じてしまいました。その後、H先生が来て胸腔ドレーンも硬膜外チューブもさっさと抜いて下さいました。その後、手術翌日はやはり創部痛と排尿時痛があり解熱剤の点滴を追加してもらい、退院まで解熱鎮痛剤を飲ませてもらうことになりました。術後2日目には痛みも大幅に軽減し、今、このブログを個室で書いています。術後3日目で採血とレントゲンの結果に問題なければ退院となります。予定通り、5月5日の火曜日には病院に5日間の不在で何人増えているかわかりませんが、受け持ち患者を診に行けそうです。ここ数年、頻尿に悩んでいて尿線も細くなっていましたので、やはり泌尿器科で一度よく診てもらわないといけないと思いました。