なんか日本から英国から愛国から香港から色々な馬が出走してきますね。やはり芝のレースは面白い。

 

予想いきます。

 

ドウデュース

今回の出走馬を見てみると、GⅠ馬のほとんどが前走負けているんですよね。ルクセンブルクはネオムターフで4着(キラーアビリティ以下)ロードノースも前走で11か月振りとはいえGⅢで2着。ナシュワは1600mが少し短いのかもしれませんが勝ち馬と5.1秒差とかふざけてんのか。前走重賞を制してきているのはUAEの重賞連勝中のメジャードタイム、ご存じマテンロウスカイ、そして我らがドウデュースさんのみ。いちおうメジャードタイムが負かした馬の一頭、スピリットダンサーはそのあとにネオムターフCを勝利していますので軽視は禁物かなとは思っていますが・・・

本題。ドウデュース様の話。昨年はまさかの出走取消となってしまいましたが、シーマCもある中でこちらを選んできたのはこちらのほうが適性がありそうと陣営が見込んだもの。リバティとの使い分けの線もJCで対決しているのであり得ません。とにかく豊さんが乗ると強い馬です。問題は1800mへの適性ですが、1600mの朝日杯を制しているので問題はないかと。さらにこの朝日杯、メンバーレベルがとんでもなくて、2着セリフォス、3着ダノンスコーピオンはGⅠ馬ですし、5着ジオグリフ、6着トウシンマカオ、8着プルパレイまでが重賞馬。4着アルナシーム、7着ドーブネ、9着トゥードジボン、12着オタルエバーがOPまで出世している文字通りの出世レースでした。1600mでしかもこのメンツで勝利できるのであれば1600mへの適性を疑うことはできません。ドバイというコースに関しても父ハーツ、同父ジャスタウェイ、シュヴァルグランなどこの系統が得意にしているコース。ここは1つ、豊さんと友道様を信じてみましょう。そして、「イクイノックスは強かったんだな・・・」と感じることにいたしましょう!

 

ヴォイッジバブル

ナミュールと迷ったのですが、香港マイルでこっちのほうが着順が上(微差)だったのでこちらで。

23シーズンの香港4歳クラシック2冠馬で香港ダービー(T2000m)勝ち馬。その後は古馬(だいたいG60のせい)の壁が厚く、なかなか国際GⅠは取れませんでしたが、今年1月の香港スチュワーズカップで念願のGⅠ初制覇。負かした馬もカリフォルニアスパングル、ドバイターフ出走予定のストレートアロンにロシアンエンペラーなど、香港の上位層を打ち破っています。続くゴールドカップは2着と負けてしまいますが、これはロマンチックウォリアーが強すぎるだけかもしれません。むしろ香港のバケモノにタイム差無しは超優秀。香港新世代の覇者になれる器です。

ちなみに父系はオーストラリアのエンコスタドラゴを経由するフェアリーキング系で我が国ではほぼ聞かないディープフィールドを父に持っています。(ディープフィールドの産駒に21年の香港スプリントを制したスカイフィールドがいます)しかも母はラーイ(1985生まれ)×レッドリーズン(1987年生まれ)という化石のような血統。騙馬なのがもったいないです。

 

ナミュール

微差で3番手。けれど、屋根が変わったとたんすごく強くなった。ドバイは香港よりは日本の馬場に近いので差し足を伸ばしやすいのは利点。ハービンジャーの適性はいまだに謎。

 

メジャードタイム

さっき少し触れたUAEの国際GⅠ、ジュベルハッタ(T1800m)の勝ち馬。アップルビー調教師×ゴドルフィンの黄金コンビで、なんとデビューしてから連帯を外していない。しかも唯一の敗戦もポリトラックの2400mという度外視OKのコース。

そこからはメイダンの重賞2連勝。ロードノースはもう歳だし、ナシュワやルクセンブルクも安定感にかけているので、まだ強い相手と戦っていないのは不安だが、未知なる魅力に賭けてみようと思う。

ちなみに血統構成はフランケル×ストリートクライ(ミスプロ系)×ディクタット。ディクタットは安田記念2着だし、ストリートクライも日本で重賞馬(メイケイダイハード、サマリーズ)を出しているし、フランケルは言わずもがな。軽い芝に適性のありそうな血統です。

 

以上です。去年はベルーガさんが惜しかったけど、今年はしっかり勝ち切ってほしい。