たばこ王こと村井吉兵衛氏の別邸として明治42年にジェームズ・マクドナルド・ガーディナーの設計により建てられた長楽館の見学に行ってきました。

円山公園の南に佇むこの長楽館の命名は伊藤博文で長く楽しむ舘からとの事。↓伊藤博文直筆の扁額。

外観はルネッサンス風、内部はロココ、ネオ・クラシック、アール・ヌーヴォーに和風といった三階建ての洋館で当時のモザイクガラスの素晴らしさ。そこかしこに村井家の家紋が散りばめられ、現代ではここまでの物を作ることはできないのでは、、、と驚くばかり贅を尽くした建物。

細密なモスクのレリーフも当時のものだそうです。

沢山あるお部屋はそれぞれ意匠が違いため息のでる様な装飾ばかり。

今はワインバーになっている元書斎は建物の北西に有り、明治時代は北西に書斎を作る事が多かったそう。
家の当主が使う書斎が北西にあるというのは、一番格式のある乾の位置=主人の場所であるという理に適ったことと妙に納得しました。
三階はお茶室と御成の間。ガラッと雰囲気が変り純日本風。
最後に一階でティータイム。
優雅な気分に浸って、帰りにブティックで当時のたばこの包み紙のデザインのコースターを買ってきました。