普通に歩いとるやないか




思わずそう言ってしまった。驚きがあった。一緒に住んでいる皆からすると日常なのかもしれないが、僕からすると奇跡のように思える。いや奇跡は言い過ぎか。何それ?って感じだ。悪い意味ではない。僕が実家に帰るのは数ヶ月に一度。昨年の冬に腰の手術をした人が会うたびに進化している。


当時はベットから起き上がることもできない状態で、医者の話でも歩けるようにはならないと言われていたと思う。分からないけど厳しい、だったかな、確かそんな感じだ。何ヶ月もの間、母や兄や弟が身の回りの世話をしていた。しばらくベットからほぼ動けない生活をしていたと思う。本人もキツそうではあった。ちなみに今は明るくて前向きである。


当初は風呂やトイレに行くだけで大変なことだった。歩けるイメージは全くなかった。だがしかし、そこから数ヶ月。少しずつだけど徐々に。車椅子に乗れるようになり、車椅子に乗れる時間が長くなり、掴まって立てるようになり、掴まったまま少し歩けるようになり、、、今回会ってみたら遂に普通に歩いていた。


どゆこと?元々、運動神経が良いことは理由にありそうだがそれにしても想像以上だな。良いことなのに驚きすぎて喜びより驚きがある。よく考えたら喜ぶべきでしかないことだ。良い感じだ。そのうち走ったりジャンプしたりするのではないかと予感させる。次会うのが楽しみだ。そう、歩いているのは親父だ。とても元気そうに見える。


そういえば父の日が近い。そして6月は両親どちらの誕生日もあるということで毎年一応祝うことになる。僕はこのタイミングで毎年実家に帰っていると思う。その流れで、最近の親父がこれだけ動けるのだからもしかして、いつしか諦めていた旅行に行けるのではないかということで、この度 家族旅行が発生した。


僕は正直今休んでいる暇はないのだけれど、地元でいつも一緒に働いている僕以外の家族4人だから僕が行かないと非日常性が高まらないなと思うことと、せっかく親父が動けるようになったからということで。まあしょうがないな。やれやれ。ということで皆に合わせて連休を取った。


なんとなく僕たちは大人になるんだ。いや、大人になんかなっていないのかもしれない。息子3人、誰も嫁なんて連れてこずだらだらと好き勝手に生きている。大人になっても家族揃って旅行に行くなんて逆にもう変な家族だ。良い意味で、ということにしておいてもらおう。変でおもしろいということで。誰かとりあえず結婚しろよ(押し付け合い)


僕たちは自由だからいいのだ


自由さは長所だ


両親の誕生日ということは、何かあげたほうがいいのかという話になって僕たち兄弟はなかなか困った。60代になって欲しいものなんてあるのか?さすがに分からない。手紙でも書くか?いや今更手紙なんてつまらないな。いつかあげたことがある気がする。まあでも、新しかったらおもしろいだろうということで、、、


2人のすごいと思うところをそれぞれ紙を分けて箇条書きにしたものを渡した。なんそれ。どれを誰が書いたかわからないようにした。特に意味はない。でもこれ、もらった人はだいぶ嬉しいと思う。親にあげるものとしては新しいと思う。まあこんな機会でもなければすごいと思っているところなんて伝えれないだろうから良いと思う。我ながらナイスアイデアだ。



僕はいつだってアイデアだけは豊富だ。



三人で書いた内容



親父のすごいと思うところ

・いつまでも絵の腕が鈍らない

・人々に慕われている 犬にも

・スベることを臆さず場を和ませるムードメーカー

・今皆で手分けしている仕事を以前は1人でやってた

・長年家族のために本気で仕事をしている

・図面やスケッチを描く才能

・家族を大事にしている

・会社が開業以来ずっと続いているのすごい

・おもしろいおじさん

・誰に対しても平等に接する

・人の喜ぶ顔が好き

・会社や家族を背負う中プレッシャーなどあっても

 常に表に出さずに生きている

・文句が多いが優しい

・話は長いがしゃべりが達者

・身体しんどいけど未だ社長として仕事をしている



おかんのすごいと思うところ

・人当たりが良い  人に好かれる

・パワフル 根性ありすぎ  弱音を吐かない

・誘い笑いである 笑い方がばあちゃんと同じ

・担当ではないわからない仕事でもやりきる

・小さな子供の相手が上手い

・何事もてきぱき対応する

・駅の送り迎えの運転が早い ワイルドスピード

・家事仕事を平気で両方こなす 一時は介護も

・家族に尽くしている

・骨が強そう

・一般常識や基本的な社会的意識が備わっている

・不動産屋の知識がある

・実年齢より若く見えるっぽい

・お酒とゴルフが好き



なるほど、、、


よく分からんけど2人は読み上げながらまあまあ嬉しそうな顔をしていた


そこは泣くんだよ

(泣ける内容ではない)




5人揃ってる写真





黒サーファーおるな




写真で見たら自分の日焼け具合すごい





機嫌良さそうな二人




なんか嬉しそうやな


穏やかな顔で良いと思います


あと何枚か写真載せますね。




夜中みんなが次々と寝ていく中、

全然寝ようとせずに喋り続ける親父



機嫌良さそうすぎる


機嫌良いおじさんあるあるですが


同じ話を何回もします


その話を


初めてのように聞く僕はとてもえらいです。




背の高い弟と杖無しで普通に立ってる親父



夜中、自販機で何かを買う兄と弟



旅行とは関係ないけど親父のアトリエ




しばらく描いてなかったけど


最近結構描いてるみたいです。


描いたものをお客さんによくあげています


僕も好きなの選べ言われてそれ貰いました


せっかくなので何枚か載せますね


ちなみに葉書サイズです











おおー

いいな

いい感じです。

他にもまだまだあるのですが

とりあえず気に入ってるの選びました






ああ、




あと




そうそう




そういえば




家で留守番している




猫の雨はというと、、、








仰向けで寝とるな








ほんで起きてめっちゃこっち見とるな 見切れとるな





「てゆうかこれはなに?」


て言うとるな完全に

( ペットカメラじゃ )





失礼しました。落ち着きます。

 




田中家について新しく分かったこと


弟は良さそうな枕があれば買いたがる枕ソムリエ

(一.五いらなくなった枕は長男が貰おうとする)


雨は膀胱炎になって機嫌が悪い


母は10年ぶりに車を乗り換える


親父は最近韓流ドラマをよく観ている


親父も息子達もミョウガがなにかよく分かっていない


兄はUFOキャッチャーがめっちゃ上手い


一輝はめっちゃ日焼けしてて黒い




ということで

最後はドロヘドロの漫画の予告風でした

( 謎すぎ ) 


楽しい旅行でした。


はい、


そんな感じで


終わりです〜


ありがとうございました


ほなまた。 





親父は今日誕生日 田中一輝