このところの福岡県、コロナの発生率は全国で下から3番目あたりなので印象としてはかなり少ないです。

 

が、コロナではないカゼが多くなっています。

 

いわゆる “ 気管が弱い” タイプの人は気管粘膜の赤みがでやすく、赤みが落ち着くまで数週間咳が残ったり気管支炎を併発したりといったカゼのお土産に見舞われます。たまにマイコプラズマや百日咳が隠れていたり ←これらはカゼとは違います。

 

写真だとイマイチ分かり難いのですが、左側は喉頭から気管内の赤みが目立ちます。右は咳が落ち着いてきた状態の気管です。全体にスラッとした喉頭の形態に戻ります。

 

これら風邪のなかで簡易診断できるのがインフル、アデノ、コロナ、RSなどです。最近はヒトメタニューモウイルスも検査できますが、これは検査しても別段意味は無いです。普通の風邪に準じればいいだけなのですが、新しモノ好きな医者は検査したがります。なんか名前的にも面白そうなウイルスですしね。

 

のどのアデノはまあ検査してもいいかな、程度。でも目のアデノ(流行目)はかなり注意が必要です。感染したら結構な期間出勤できません。RSはクループや中耳炎のリスクがあり、まあ検査するならしても、ってとこです。

 

カゼの診断はぱっとみた全身の雰囲気、のどや喉頭、気管の色味や腫れ具合でいろんな情報が得られます。このへんはいかに多くの所見を目にできるかにのみ依存しますので、数をこなしていない医者には身に付かない部分かなあ。カゼは診れなくても手術が得意とか論文たくさん書くよ~というのも大事な能力です。

 

ここ数か月は予約がほぼ埋まっていますので、新規の方も↓の予約システムを利用して枠をとってください。たまに予約が取れない!と受け付けで文句を言う人がいますが(高齢者に多い)、文句を言うのはお門違いです。予約が一杯なら他の耳鼻科を紹介しろ、とか、そんなん自分で調べてねって話です。

 

若くても年取ってからも何事も勉強、ぼんやり待っているだけでは得られるものが少ない人生になるもんね。知識は獲りにいかないと向こうからは来てくれません。

 

 

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久留米市 田中耳鼻咽喉科クリニック