映画大好き ごりぞう こと
ゴールデンウィーク初日、札幌の長男を迎えに行くこともあり、札幌で演劇を観ました。

キッカケは客演の館さん
旭川の舞台で知り合った、函館の劇団41×46の館さんが客演するというので、急遽前日にメッセでお願いしてチケットを予約していただきました。
館さん!本当にありがとう!!
いや、当日席がとれるだけでもラッキーだったのに、前売り料金だったので1,000円浮いた!
館さん!神か!!!!
おかげで、今回初めての製作となるパンフレットを速攻でゲットしました!!


再演ですが、情報ゼロから観てみた
まず、舞台設定くらいは知っておくと、「平安」と「平成」がリンクする話らしい。
木曽義仲という武将と巴御前の恋愛をベースに進む「平安」パート。
中二病(男子の制服を着て“特別であること”に執着する)の女の子を中心とした「平成」パート。

史実をなぞりながら視点を変える
まず、史実を知るための資料が「平家物語」であるということ。
この有名な作品では、木曽義仲は木曽の山から出兵して武力によって平家を退け入京しますが、戦乱と飢饉による治安悪化に対応しきれず、さらには天皇の後継者問題に口出ししたりして後鳥羽上皇から反感を買って追い出される不遇の武将。
視点を変えて観ると、後々源氏を名乗る“織田信長”と似ている武将です。
ただ、身内に敵が多かったことや、民衆の心を掴めなかったことが敗因。
……と「平家物語」に残されているのです。

そもそも「平家物語」の作者は誰?
 この舞台のストーリーにも登場する“覚明”が作者とする説もあります。ただ、歴史資料(文献)は、為政者によって作為的に創作されるというセオリーがあるため、鵜呑みにすることもできないのです。よって、源義経がヒーロー化された物語が正しいとも限らないので、舞台の源義経も独自の解釈がされています。
 この舞台の源義経はゲス野郎です!!政治的な展望もなく、気に入らないヤツはキルユー!!って生き方です。舞台の源義経グループを観て気づいたのは、弁慶や那須与一(史実では頼朝の部下)静御前など、濃いキャラクター集団。平安のスーサイドスクワットみたいな奴ら。
 そう考えると、ジョーカーみたいな歪んだ源義経は納得できます。

何?この展開?
 平安パートは、史実に基づく悲恋で進行していくので安心して観ていたのですが、心がザワついたのは、平成パートの展開。
 予想しなかった展開に、「え⁉︎」ってなりました。いや、そのシーンがなければ、記憶から消えてしまった平成パートの主人公、司くん。
 エヴァンゲリヲンのシンジに憧れてんのか、この娘は⁉︎ってくらいの暴走っぷり。
 でも、一番印象に残るシーンでした。

あ!一番笑ったのは、嫁さんのシーン。

再演、あるよなぁ。
 芝居はナマモノなので、アレなんですが、よく出来たストーリーというのは「また観たい」と思わせるもので、今回の再演で初めて観た私も「また観たい」と感じた舞台でした。また再再演しないかなぁ。ダンスもアクションも激しいから、体力勝負だろうなぁ。


劇団fireworks主催で、劇団41×46の館さんや旭川の劇団ソライロも参加する
北海道短編演劇祭が5月に開催されます!

短編演劇を観まくるという、令和最初の演劇ビュッフェ!短編バイキング!!
長いのは苦手って人にも、デートの前の話題作りにも!オススメです!!


それではステキな 演劇ライフを!!