映画大好き ごりぞうこと
毎回、毎回、想いのある作品に対する“映画業界”の方針に、アンチが発生します。
いや、私もアンチとなる事もありますけどね。
シャザム! いや…コピーが…どうなの?

今週公開の映画「シャザム!」の吹替問題



吹替版の声優陣が公表されると、“声優”ではない“菅田将暉”さんをキャスティングしたことに、批判の声が上がっています。

菅田将暉さんを主役のシャザムに当てた理由は、間違いなく“番宣”の効果を期待する部分が大きいと思います。

 また、銀魂の同じ役をアニメと実写で演じる二人の共演という話題作りや、吹替版の監督として起用された福田雄一さんの使い易さもあるでしょう。福田版として日本人ウケするオリジナリティあるネタが盛り込まれているようです。

ファンの意見としては、主人公に13歳も下の俳優の声をあてる不自然さは、たまらない違和感があると想像できます。

映画業界の抱える現実問題

2000年はDVDレンタルが始まった年です。2004年以降、下降の一途を辿っている映画館指数。それは、動画配信サービスの登場の影響があります。

そうです。日本の映画業界は衰退しています。
番宣して集客するのは企業努力です!!

この「シャザム!」、DCのヒーローだけど、ゴールデンウィークの商戦にはメジャーじゃないコンテンツとかもしれません?
コナンやドラえもんやディズニーだけの映画館ってどうよ?
ってことです。
 映画業界に余裕がある時代には、同時上映なるシステムがあり、ターミネーターやマッドマックスなど後世に名作となる低予算映画も劇場公開されていたのです。そんな余裕はねぇ!ってことです。

低予算映画の動画配信定着化と劇場公開映画
製作サイドとしては、興行的に劇場公開して集客できるコンテンツを選別することになります。
 必然的にスケールの大きな作品(3D、4D対応)であったり、アニメなどのすでに潜在客がいるコンテンツとなるのです。それは、ブランドを優先しオリジナリティを排除するという選択です。ブランドであってもメジャーでなければ、興行的にハードルが高いとすれば、単発で打ち切ることもあります。

アンチ発言のメリットと代償
今回のシャザムに対するアンチ発言のメリットは何でしょう?
作品に対する愛情の主張であるなら、「吹替は見ない」という主張は蛇足なだけです。黙って字幕を見てればよいのです。
子供と吹替を観るので、大人としてはちょっとという意見もあるかもしれません。あとでDVDレンタルで字幕を見てください。笑)

そもそも、俳優が吹替を担当するシステムがイヤ
(声優吹替至上主義)
 これ、とても共感できます。番宣のためにイメージと離れた俳優さんに吹替を担当させるのは、番宣のためにイメージと離れたキャスティングをする実写化と同じです。原作を劣化させる愚行なのです。
 ただそれは、日本映画界というより配給会社の問題かもしれません。ディズニーやピクサーは声優の選択に厳しい審査があるので、原作イメージを崩さないようです。
 今回、その責任はDCにあります。

文句があるならDCに言え!ってことです。

なにより、番宣がうまくいかなくて興行が不振になったら早期打切りという代償もあるのです。

これは、吹替に対するアンチ発言は、百害あって一利なしといえます。

それでも、業界として考えて欲しいこと

そもそも、映画の宣伝のあり方に問題があるのかもしれません。マスメディア頼りという。
 これは、アニメ「君の名は。」が、新海監督案ではなく宣伝担当のアイディアで「前々前世」メインのCMが好評で記録的なヒットに繋がったことでも証明されました。
 ただし!RADWIMPSという番宣コンテンツの利用と考えると、海外映画に日本のアーチストの曲を当てるという手法の肯定ともなります。
それは、とても微妙…。

もっと試写会をやってもいいのでは?
試写会をやって、個人発信を利用するって手法はアリだと思うのです。しかも、試写会参加者のみが録画できる宣伝映像付きで。どこかでやらないかなぁ。

それではステキな映画ライフを!!

シャザム!
観てね!!