今日は富士山見えなかったので「浅間大社奥宮」をご紹介します (^-^)/


富士山の神様であるコノハナサクヤヒメを祀る浅間神社は全国に1,300以上。

それらの総本宮である富士山本宮浅間大社は、富士宮市の本宮としての社殿とともに、富士山頂に奥宮を持っています。

今日はその奥宮の紹介なので、すなわち富士山山頂の紹介とも言えるかも知れません♪


まず、奥宮 一の鳥居 の絶景~♪♪♪


と、いきなり読者さんの心をガッツリ鷲掴み!(笑)

なぜなら、この記事は長いんです。
とても長い長い長いんです(^_^;)

でも、何か前編後編とかに別けたくないので、その分掴みをしっかりしないといけないなと (^-^)/


ま、僕の思いはともかく、

読んでくださる方のご都合で、数回に別けてでも読んで頂けたなら、とてもうれしいです♪

そのためにも明日のブログは無しにしよっかな。


それでは、長い長い長いですけど、お付き合いください(^-^)/



浅間大社の奥宮は、富士山に4つある登山道のひとつ富士宮口の頂上にあります。

古くは表口とか大宮口・村山口と呼ばれた登山道で原形は14~15世紀後半に形成された道 φ(..)

大宮口の起点は、浅間大社の本宮です(^-^)v


標高1,450mの水ヶ塚公園駐車場までクルマで行って、バスに30分乗ると、富士山スカイラインの終点は、


《 五号目 》 (標高2,400m)

ここにはおみやげ物屋さんとレストランがあります。

下界はドンヨリでしたが、ここは既に雲の上♪


頂上方面も良い天気♪

ここで少し身体を高地に慣らしてから、


富士登山 スタート!


で、すぐに到着するのが


《 六号目 》 (2,490m)

二つある山小屋のひとつ、宝永山荘越しに見た宝永山♪


富士山の森林限界は2,500m付近。

ここから上は、神仏の世界または死の世界 と考えられていた領域です。

なので、記録に残る江戸時代の登拝者は、白装束に菅笠と金剛杖。

白装束には死に装束の意味もあったそうです φ(..)


下を覗くとブナ林。


周りは禿げ山。森林限界でしょ(^-^)/

あ、この↑黒くモッコリしてるのは、1707年の富士山最後の噴火で出来た宝永山ですが、

右下の赤い部分↓は 赤岩 と呼ばれてます。

この赤岩、

なんと、

宝永噴火の勢いで、4階建ての富士山 の3階部分の10万年前に生まれた古富士(コフジ)の一部が露出した部分なのです φ(..)


と、人類の歴史とは比べ物にならない富士山の歴史を感じていると到着するのが、


《 新七号目 》 (2,780m)
ここには、山小屋 御来光山荘があります。


富士山の歴史を感じて…ってのは、後から作ったストーリーで、実際は六→新七号目はゴツゴツしてて、僕的には正直既にバテてました(-_-)

ところが、ここからはしばらくゴツゴツが無くて、ペースアップ♪

気が付いたら、標高3,000m \(^o^)/


で、すぐに


《 元祖七号目 》 (3,010m)


新七号目から頑張って登ったら元祖七号目ってなんなんだよ(-_-#)

って人が多いそうです。


なぜ七号目が二つあるのか?


静岡県側 富士宮口の富士山スカイラインは1970年に開通。

これは山梨県側 吉田口の富士スバルラインの1964年より6年後の事でした。

そして、山梨県側の終点は五号目だったけど、静岡県側の終点は古くから三号五勺と呼ばれる場所だった…(・_・)

しかし、静岡県側の終点の標高は2,380mで、山梨県側より75m高く、いまだに自動車で行ける日本最高地点。

静岡県側は考えました。

「あっちは五号目までの道路。こっちは新しくて更に標高が高いのに、終点が三号五勺とは言えないら!」

「じゃあ、三号五勺を五号目って呼び変えちゃう?」

「いや、そうすっと、五号目の上が四号目? そりゃさすがにまずいっしょ。」

「ほんなら、三号五勺から七号目まで全部呼び名を変えちゃばいいだら~!」

と・・・嘘のような本当の話です φ(..)


話を元祖七号目に戻して、

にゃんと、ここに着いたら、急に雨が(×_×)


絶対に無理をしない!と奥さんと約束した登山なので、急遽ここで泊まることにしました♪

雑魚寝…。


雨はすぐ止んで、外に出てみると、

自分が入道雲と同じ高さにいる~(((((((・・;)

なんか、スゴいとこ来てます o(^o^)o


ご飯も豪華カレーライス (^-^)v

ちなみに水はお代わり不可(・_・)
富士山には川が無いからね(#^.^#)


20:00に消灯でした。


翌朝は3:30に起き出して、ダウンを着込んで、2時間ずっと景色を見てました (*^.^*)

左が富士市、中央が富士宮市の夜景♪
右上は満月です(o^-')b !


そして、御来光 \(^o^)/


振り返ると、満月と影富士 (o^O^o)


3:30~5:30まで夢のような時間を過ごして、もう下りてもイイかも…なんて思いつつも、再び出発♪



で、


《 八号目 》 (3,250m)
この標高、既に日本では富士山でしか体験出来ない高さです。

で、ほら↑
左上に、鳥居が見えるでしょ♪

なぜなら、
ジャーン♪
「これより奥宮境内地」(^-^)/

もうここから奥宮です。
ある意味、奥宮に到着です(#^.^#)

肉眼だと頂上の山小屋も見えてます♪


景色も最高です♪♪



宝永第一、第二、第三火口と、その下の側火山群まで見えてます♪♪♪

マニアにしか分かりませんねσ(^_^;)?


で、とうとう、一の鳥居♪

なんだ、くぐれないんだ ┐(-。-)┌

でも、絶景♪


ボロボロになってるけど二の鳥居かな♪


そして


《 九号目 》 (3,460m)

ここは食事も出来る山荘 (((・・;)

ペットボトルの水が500円だけどね (^-^)v


下界から登ってくる人びと♪


飛行機の無い時代の人達にとって、ここは天界と感じたでしょうね♪


三の鳥居♪


いつまでたっても頂上に近づかない(×_×)


残雪発見 o(^o^)o



《 九号五勺 》 (3,590m)


あと少し。山頂の鳥居も見えた (*^.^*)


四の鳥居の跡?



そして、

とうとう、

五の鳥居、


《 山頂 》 \(^o^)/

この鳥居は岩淵鳥居講という集団が、12年に一度、申年に新しい鳥居を奉納してます。

岩淵とは富士川右岸の江戸時代に富士川渡船役を担っていた集落で、船材を富士山から伐り出していたため、その返礼と渡船の安全祈願のための奉納ようです φ(..)

この鳥居奉納、江戸時代から途切れていないそうですよ(o^-')b !


今年は申年♪

だから今年8月に奉納されたばかりのピカピカの新品です(o^-')b !



では、なぜ申年か?

実は富士山は申年に出現したという言い伝えがあるんです。

で、申年はご縁年と呼ばれ、申年に登拝すると、もれなくご利益アップ!という Lucky Year なんです φ(..)



ちなみに、富士山出現は、申は申でも、庚申(カノエサル)年。

この60年に一度の庚申年には、江戸時代の資料を見ても例年の10倍の人が登拝したそうです φ(..)

ご利益10倍イヤーってとこでしょう♪

ちなみに次回の庚申年は20602040年(・_・)
さぁ、あなたは何歳?
富士山登れる?(笑)


さて、

申年で真新しい鳥居をくぐると見えるのは、

何度も写真見て妄想していた浅間大社奥宮 o(^o^)o


カッケぇ~♪





ここの神紋は、浅間大社の神紋+富士山だ♪





そして、


奥宮の左側に廻ってみると、












おっ!












おぉぉぉ~(((((((・・;)












これが、火口かぁぁぁ~(((((((・・;)



180度パノラマ♪



左から、


日本最高地点の剣ヶ峰(3,776m)♪


剣ヶ峰見切れ、白山岳見切れ

手前右下の白いのは虎岩。
その先の方の白山岳左の窪地が小さな火口の小内院。
この方向には、雷岩、シャカの割れ石、万年雪なんかもあるはず。


中央が白山岳(3,756)、右に久須志岳

虎岩と小内院も見えてます。

白山岳、久須志岳(3,725)、成就岳、伊豆岳


久須志岳、成就岳(3,734)、伊豆岳、朝日岳


伊豆岳(3,749)、朝日岳(3,733)、浅間岳(3,772)

浅間岳の右に見えるのは奥宮の拝殿。
神様は火口にいるので本殿はありません♪

その向こうには駒ヶ岳(3,718)があります。

これらの撮影は村山大宮拝所という場所からで、この背中には三島岳(3,734)。


紹介した、剣ヶ峰、白山岳、久須志岳、成就岳、伊豆岳、朝日岳、駒ヶ岳、三島岳の八つの峰には、仏が住むとされ、八葉と呼ばれ、

また神が宿るとして、八神峰とも呼ばれる。

ちなみに、浅間岳から見てその他八峰なので、浅間岳自身は八神峰に数えられない。

…という説もあるが、伊豆岳ではなく浅間岳を入れて八神峰との説もある。


これら八峰を廻ることをお八巡りと呼ばれ、今では鉢状の火口を廻る事から転じてお鉢巡りと呼ばれている φ(..)


三島岳の手前にある首を落とされた石仏群

1868年に成立した明治政府による神仏判然令(神仏分離令)により始まった廃仏毀釈の運動により、富士山頂の仏教色が徹底的に排除された事を今に伝える遺産 φ(..)


この↓ブルドーザーのキャタピラで荒らされた水たまりは、富士山山頂なのに湧き水により夏でも枯れることのない、このしろ池♪



いよいよ、
めっちゃ風が強くて、めっちゃ傾斜がきつい馬の背を登れば、剣ヶ峰 o(^o^)o



剣ヶ峰には富士山測候所の跡地が。

まだ気象衛星が発達していない頃に、台風の進路予測で大活躍した富士山レーダーの設置されていた測候所 φ(..)



そして、




やっと、




日本最高峰 富士山 剣ヶ峰に到着\(^o^)/





最高峰の碑の右にある二等三角点「富士山」

この二等三角点の標高は 3,775.63m と書いてありました。

ところが、

この三角点の数メートル先に溶岩の塊があって、どう見てもそっちの方が標高が高いんですよ(・_・?)

ここ↓なんですけどね。


覗いてみると何やら赤くペイントされてます(・_・?)

皆さん気が付いてるようで、お賽銭がたくさん(^-^)

で、調べてみました♪

二等三角点の高さは 3,775.63m だけど、
この溶岩の最高地点は 3,776.24m と、
ちゃんと算出されているようです。

で、四捨五入するとどちらも3,776mなので、富士山は3,776m!って言っとけば問題は無いと φ(..)


せっかくここまで来たら、あと 61cm 高いこの溶岩の上に立ちたいと思いますよね?

でも、ここ、ちょっと風が吹いたら数百メートル下の火口に転げ落ちそうなので、良い子は立ってはいけない場所でした。

ま、立ってないけど、触ってきたからOK♪


ちなみに、更に奥には、電子基準点「富士山」ってのもありました (*^.^*)

これはGPSで連続して高さと位置を観測できるので、地震や噴火予知に使われているそうです。これが設置されている場所の標高は 3,774.5m φ(..)




剣ヶ峰からの景色♪

駿河湾、伊豆半島、相模湾が見えてました♪


白山岳見切れ、久須志岳、成就岳、伊豆岳、朝日岳

右から白く飛び出してるのが虎岩。

真ん中はもちろん火口で大内院と呼ばれ神様のいる場所。

火口の深さは八号目とほぼ同じで、それが八号目以上が浅間大社奥宮の境内となっている理由。

そもそもいつから浅間大社の土地なのか?

それは1606年で、徳川家康が浅間大社に八号目以上の土地を寄進したそうです φ(..)

さすが富士山、登場人物もビッグです(笑)



朝日岳、浅間岳、駒ヶ岳、関東方面

火口の崖っぷちが、この世の地形とは思えない♪

三島岳の写真もあった♪




という事で、

富士山頂浅間大社奥宮のレポートでした♪



富士山に登るのは普段運動しない僕には正直とてもとてもツラかったです(×_×)

でも、

明らかに他人より歩幅が小さくても、自分の歩幅で、確実に一歩一歩歩き続ければ山頂に到達出来る!という、ごくごく当たり前の事をメチャクチャ実感できた貴重な経験でした♪


富士山を下ってる時には、もう二度と登らない!って思ってました。

でも、

たぶん、

きっと、

また登ると思います♪



そして、

今回富士山に登って、富士山がまた一段と好きになりました v(^-^)v



おしまい