10月16日に羽田空港の新国際線旅客ターミナルビルで開催された「東京国際空港再拡張事業供用記念式典」に参加させて頂きました。

今年の6月4日に羽田空港の再拡張事業の現場を視察させて頂いたときは、新しい4本目の滑走路や新国際線旅客ターミナルビルなどが建設途上だったのですが、式典と同時に開催された現場視察会に参加し、完成した新しい滑走路の上に立たせて頂いたときは、その広大さにビックリするとともに、滑走路を短期間で完成させる日本の空港建設技術の高さに感激しました。(ブログがあります)

新国際線旅客ターミナルビル内で開催された式典には、菅直人内閣総理大臣をはじめ、馬淵澄夫国土交通大臣、市村浩一郎政務官(写真の中で乾杯の音頭をとられています)が参加されていました。私も総理や国交大臣と並んで杯をあげる名誉な機会を頂きました。乾杯の音頭とともに、心の中で羽田空港と一体となって小松空港や能登空港が発展するよう祈念しながら杯をあげました。

このプロジェクトが完成したことにより、羽田空港の年間の発着能力が現在の約30万回から約45万回に増強され、9万回が国際線に割り振られることとなりました。10月31日には羽田空港に32年ぶりに国際定期便が復活しました。羽田空港を利用する旅客の方々にとって、なりよりも都心からのアクセスの良さと国際路線との乗り継ぎの利便さにより、本格的な国際拠点空港(ハブ空港)の条件が整ったことになります。さらに、旅客ばかりではなく、航空貨物についても日本各地との接続もスムーズになることから、航空貨物のハブ空港化が期待されています。

羽田空港の容量の拡大は石川県にとっても大きな利益をもたらします。たとえば、外国人観光客やビジネスマンの方々にとっては、今までは小松空港に直接乗り入れている国際航空便を利用して石川県を訪問して頂くか、成田空港や関西空港からJRなどの交通機関を乗り継がなければならず、乗り継ぎに時間や手間がかかっていました。これからは羽田空港で直接国内線に乗り継いで小松空港や能登空港に来て頂きやすくなりますので、大幅な乗り継ぎ時間が短縮され便利になります。このことは、石川県を訪問する外国人観光客を増やす絶好の機会となり、石川県の観光産業の底上げにつながるものと期待できます。

今年の9月8日に前原国土交通大臣(当時)に面会し、小松空港の活用について要望を行いました。前原大臣に小松空港の国際旅客便の拡充や国際物流拠点の形成に向けての事業の促進などを要望し、前原大臣から前向きな回答を頂きました。(ブログがあります)

小松空港の強みは近距離の国際線やカーゴルックスなどの国際物流機能にあります。小松空港の強みを活かしながら、羽田空港を活用してヒトとモノの流れを石川県にどのように呼び込んでいくか、この点が重要な課題であると認識しています。このため、このような課題の解決に向けて、地元の方々と意見交換をさせて頂きながら、小松空港を活用した観光産業や製造業などの地元産業の振興策などについて新たな提案を行い、その実現に向けて地元の皆さんと一緒に尽力してまいります。
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