今日は観劇始め

明治座一月公演 「春日局」を観劇しました



石井ふく子先生演出、橋田壽賀子先生原作脚本、

高島礼子さんを始め、出演者全員共演したことがある役者さんばかり

楽屋を廻ったら年始の挨拶がほぼほぼ終えた気分です

「春日局」が大河ドラマで放映されていたのは20年近く前でしょうか
その後すぐに舞台化され、今回は新たに三幕から二幕で納められています

戦争を体験された橋田壽賀子先生の公演パンフレットの言葉の中に

「戦争・平和を終生のテーマとしてドラマを書いてきたが私と同じように
戦争と平和を見届けたおふくを主人公とすることで私の平和への願いを託している」
         (明治座新春特別公演 「春日局」パンフレットより引用)

とあるように平和の世が続くことを願い、そうした将軍を育てる願いから
おふくが乳母となり、活躍するに至る平和メッセージが
色濃く伝わってきたのが、前回と違うところでしょうか

そうした使命感を受け止めて育った将軍家光の金子昇君の演技もとても良かったし
徳川家康役の西郷輝彦さんの芝居もはっきりとぶれがなかかった

一幕目の西郷さんの芝居は三ページくらいあり、
「出演者全員、気を遣って、開演間際は西郷さんに話しかけないよ」
という舞台監督の話も頷けます。

本来気さくな西郷さんですが、今回は辛抱が多いと拝察します

徳川秀忠役の山﨑銀之丞君も良かった
つかこうへい先生育ちだから、どちらかというと立て板に水と
いった感じで早いテンポで
台詞を機関銃のように話すのことがDNAに組み込まれてる筈なのに、
また、そうした芝居でご縁があったから
品良く全く違う世界観で、凛とした奥行きある姿に感動
銀ちゃん、最高でした

二世俳優の二人、

大川橋蔵さんのご子息、丹羽貞仁君は普段気遣いの人だけれど
こちらも資質にない、ゴーイングマイウェイといったニュアンスを
良く表現し

三田佳子さんのご子息
森宮隆君は愛情たっぷりに育った徳川忠長を
乱すことなく演じきっていました

女優陣はきりがないから割愛しますが

芸達者な俳優さんがこれでもかと次から次へ

見応えたっぷりでした。
23日(金)まで東京明治座



お土産もそれぞれ皆さんありがとうございます
石井先生、今日はご一緒叶い嬉しかったです
学ぶことの多い芝居でした