以前「自遊人」の岩佐編集長の年賀はがきを紹介しましたが、

今日は頂いた御便りの中から紹介をしたいと思います。

一月下旬い頂いた御便り、早く紹介したいと思いながら時間がある時にゆっくり書きたいと
すごく月日が経ってしまいました

御便りには美味しいおせんべが添えられていて8枚に渡る長文です。
8枚全部をここで紹介出来ないので
ざっくりと僕なりに要約すると(岩佐さん、ブログへの紹介は了承を頂きましたが、はしょりすぎて本意が伝わっていなかったら直しますのでご連絡ください)

「魚沼オフィスの周辺の積雪は2メートル越え、雪国ではあらゆるものが2メートル程度の積雪なら
充分に耐えられるようにできているのだけれど、3メートルを超えると生活に大きく支障が出ること
・・・今年の積雪量は支障の出るレベルになりそうだ・・・から始まり、


昨年の震災を通じ、まずシンチレーション検出器をドイツから取り寄せ

2011年、今年作った御米を自分で食べられるか?という問い に対して誰も答えることができず、自家用とイベント用の6反だけを耕作することにしました。

と震災を通じて食の安全について深く考え答えがなかなか出なった想いが綴られていました。

こちらの会社は、東京の他に魚沼にオフィスを置いて新潟、山古志村など新潟で御米、野菜、加工品などを作り販売、また田植えイベント、雑誌「自遊人」の刊行などをしているのです。

そして、今まで健康に害があるかもしれない、添加物を細かくチェックし生産栽培してきたことから
「添加物は駄目だけど、放射性物質は微量ならOK」などと言えずにファームの活動を縮小せざるを得なかったのです。

その後、まずは物流倉庫を兵庫県丹波市に移し、食品在庫の安全を図っておられます。

本当の風評被害をなくすためには情報公開しかないと考え、一般的には検出限界を10ベクレルや20ベクレルに設定をして「不検出」とする企業が多いなかで、検出限界を1ベクレル以下に設定し、ウエブ上に公開しておられます。

しかしながら情報を公開しても魚沼産コシヒカリは全く売れないそうです。
前年比70%減

セシウムの土壌から米への移行係数は幸運なことにかなり低いようで、(政府から発表された移行係数が0.1とあった中で、実際は桁が三つ少ない程だった)カリウム不足の圃場で育った農作物から多く検出される傾向にあることや「中干」など稲を育てるうえでの工夫の有無で移行に差が
ある仮説も書かれていました。

全部文章を転載したい位深い内容でした。


震災後、大人から子供まで同じ食べ物で良いものだろうかと夫婦で良く話あいます。

まだ収束をみない狭い国土の日本の現状のなか健康被害が「ただちに生じるものではない」と
どこまで生じるのか専門家の皆さんでも意見が割れるのであるならば、
のちのちに後悔することのないよう、無理のない範囲で子供の内部被爆を避けたいと考えてます。


最低限子供は健康に育つように
今まで日本でも繰りかえさえてきた公害被害などの悲しい歴史を繰り返えさないように・・・
判断の基準を独自に考えることは難しいですが
心身ともに健康であることこそが復興のキーワードだと思うからです。

そうした中でこうした情報公開の取り組みは素晴らしいことだと思います。
消費者が選べるからです。

今回の災害の被害については、いろいろな考え方の方がいらっしゃるとは思いますが
僕は、情報公開の中で消費者が判断し、選べることがこれからとても大切だと思います。

先日僕はこのジュースを買いました。

瓶には、「長野県産のりんご2010年10月~12月、ほうれん草岐阜県産2011年10月
」などと細やかに説明されています。乳酸発酵菜汁が入っていて体が軽くなる感じです。

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