「家族そろって 「雪松図屏風」を見に行きたい!!!」
とかみさんが目を輝かせて帰ってきました。

昨日はお世話になった恩師 学習院大学 小林忠先生のご退官最終講義

「江戸時代絵画の奇跡」というタイトルで皆が集まり最後の講義を受けて帰ってきたのです。

いつもと変わらぬ温かく、ユーモアも交えた語り口で沢山の絵画の魅力などを
語られたそうですが

今回 かみさんが一番心に残った作品が 円山応挙「雪松図屏風」

僕も見たことがありません。

頂いてきた小林先生のレジュメによると
降雪の翌朝 松の生える庭にまぶしい光の反映

とありました。

プロジェクターで見てきたかみさんの説明によると

男松、女松、若松が寄り添うように、そして凛と一つになっている構図は
家族三人かくありたいと思わせるところもあり、その美しさを家族そろって見たいと思ったそうです。

以前この絵がアメリカの展覧会で渡ったおりに、
アメリカ人のご夫婦が「生きてて良かった」と感想をもらされた程の作品で

江戸時代の国宝というのは数が少ないなかで
三井家の為に描かれたこの作品は
極上の紙、筆にも気を使われた贅をこらした作品だそうです。

実物の迫力はいかばかりでしょう・・・・・
とかみさんは夢見心地です・・・

僕はうなるばかり・・・
勿論見てみたいし、彼女の想いを叶えるためであれば出向いてみたいと思うのですが・・・

それがなんと、次回 実物が展示されるのは、来年春頃に
東京 三井記念美術館であるかもしれないと学芸員をしている友人情報で
なんとも雲をつかむような話。

なんとも先の長い話ですが、先の長い家族の楽しみということにしましょうか。