長門裕之さんの訃報がありました

つらいなぁ

最近つらいことがおおいです

長門さんと初めて共演させて頂いたのは

桜田淳子さん主演の松竹映画「白い少女」

僕の演技がくそ下手だったこともあって

台詞の言い方、芝居の組み立て方など

まだまだ理解が遅い新人俳優に一生懸命あきらめずに

教えてくださりました

もしかしたら

「こいつがもっと上手に芝居してくれないと作品のクオリティが!」

とプロデューサー的な目線も持ち合わせて頑張ってくださったのかもしれません


その後京都の時代劇に出演した折などは

長門さんが撮影所の前のマンションに部屋を持っていらしてこともあり

散々部屋で食事を皆で作ったり、または出前をとったり食事をごちそうしてもらいました

共演 数しれず・・・

いつしか長門さんではなく、「お父さん」と呼ぶようになりました
面倒見の良い長門さんです、沢山の共演した俳優さんが「お父さん」
と呼んでいたように思います

最近では、といっても数年前になりますが

川中美幸さんの舞台公演でご一緒しました

毎日の公演で毎日楽屋に伺い、世間話をしていました
とりとめのない話なのですが長門さんと話していると、ふっと癒されるんです
緊張がほどけるというか・・・

南田洋子さんが亡くなってから
すっかり 落ち込まれ
そんな消沈した姿になかなかかける言葉も見つかりませんでした

残された者達にとってはつらいことですが

もう今は元気を取り戻し、大好きな南田洋子さんと再会を喜んでいるように想像すると
悲しみも少し和やぎます

今日はゴルフコンペだったのですが、ひと段落した所で
ご一緒していた里見浩太朗さんがお通夜に向かうため急いで帰京しておられました

僕もついて行けば良かった

こういうところが、とろいんです。

ごめんなさい、お父さん、

明日、伺えたら最後のご挨拶に伺います

その前に「ちゃんと稽古しろ」と心の声が聞こえてきたのは

もしかして気のせいではないですね。

ご冥福を心よりお祈りしております