福島原発事故 放射線 健康への影響について | 文京区議会議員 田中かすみ(香澄) オフィシャルページ

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小学校教諭として9年、教育現場で全力を注ぐ。現在は、3児の母として子育てに奮闘。文京区議会議員、公明党文京総支部副女性部長、党千駄木支部長。プロフィール、ブログ、政策などを紹介。

こんにちは!


田中かすみです。


震災後、皆様とお会いするたびに聞かれるのが、原発事故の影響についてです。


そこで公明新聞に掲載された東京大学医学部附属病院放射線科 中川恵一准教授のお話を掲載いたします。


「100ミリシーベルトでも症状なし
過剰な反応 は控えて 行政の指示に従い行動を」

東日本大地震による福島第1原子力発電所の事故で放射能被害への不安が広がっています。放射線は健康にどのように影響するのか、日常生活の注意点などを、放射線医療を専門とする東京大学医学部附属病院放射線科の中川恵一准教授に聞きました。

―放射線を浴びることに不安の声が聞かれますが。

中川 放射線は普段の生活の中で誰もが自然に浴びているものです。その量は、国や地域によっても違いますが、世界の平均で年間2.4ミリシーベルトという量を浴びています。イランのラムサール地方ではその4倍で、年間約10ミリシーベルトですが、それでも問題があるわけではありません。

今回の福島原発の事故によって、各地で観測されている放射線量は多少増えてはいますが、健康に影響のある量ではありません。

―どれぐらい浴びると健康に影響が出るのですか。

中川 放射線量が1000ミリシーベルトを超えると、吐き気などの症状が出ます。それよりも大幅に低い100ミリシーベルト程度の放射線量であれば症状もなく、血液検査でも、白血球の数値が下がるなどの異常は見られません。

しかし、この100ミリシーベルトの蓄積があれば、発がんリスク(危険性)は若干高まります。ただ、それはごくわずかで0.5%程度の確率です。日本人はもともと2人に1人、50%の確率でがんになりますが、それが50.5%になるという程度のことです。



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―今回の事故で、一部に「東京も危ないから大阪に引っ越す」などの話もあるようですが。

中川 過剰に反応する必要はありません。東京の場合、全く問題ありません。

―放射線を一度に浴びた場合と長時間浴びた場合の違いは。

中川 例えば、原発の作業員などが、事故で一度に大量の放射線を浴びるようなケースは危険です。

しかし、普段の生活の中で少量を浴び続けたとしても、生物のDNAは、放射線で一時的に壊されてもすぐに修復されるので、人体に与える影響は小さいのです。

例えば、東京周辺では、1時間当たり1マイクロシーベルト(0.001ミリシーベルト)程度の放射線が観測されましたが、この量で先ほどの100ミリシーベルトに達するのには11年かかります。しかし傷つけられたDNAは日々修復されてしまうため、医学的にも影響はありません。