検定試験を漏えい 問題を解かせた生徒71人不合格 高校教諭を処分
3/25(月) 20:15配信
毎日新聞
栃木県教育委員会は25日、外部の検定試験の問題を生徒に漏えいしたとして、県西の高校に勤務する男性教諭(48)を停職2カ月の懲戒処分にしたと発表した。問題の漏えいを理由に、受験したこの学校の生徒71人は全員不合格になった。
男性教諭は昨年12月、検定試験で使用される問題の一部をコピーし、試験前日に担当するクラス(35人)の授業で配布して生徒に解かせた。生徒たちは検定試験の問題とは知らされておらず、試験後に生徒から別の教諭に「同じ問題が出た」などと申告があり発覚した。この学校では別のクラスを含む71人が受験しており、全員が不合格になった。男性教諭は「生徒に合格してほしかった」と行為を認めており、全員分の検定料を弁済したという。
県教委は学校の特定を避けるためとして、何の検定試験か明らかにしていないが、進級や卒業に影響はないと説明している。【池田一生】