ずいぶん時間が経ってしまったけれど、

忘れたくないことだから

書いておこうと思う。




8月末に

父の92歳の誕生日があった。

それを家族全員10名が集まって、

沖縄でお祝いできた。






毎年、両親は

私の住んでいる沖縄に来るのだけど、

去年あたりから本当に来れるの?

という状況だった。






高齢の父は

もう歩けないし、

立てない。





そんな父を

やはり高齢の母が

車椅子に乗せて、

東京からやってくる。





それに伴って、

兄一家と妹一家も

東京や大阪から

やってきた。




(これまでは

どちらかの家族が

来れないことが多かった)











総勢10名。

4泊5日、

瀬底島のヒルトンに泊まり、

プールで泳いだり、

ビーチでシュノーケルしたり、

名護パイナップルパークで遊んだり、

沖縄そばを食べに行ったり。

賑やかで楽しい時間を過ごした。

(父はお留守番が多かったけど)






瀬底ビーチ


ナゴパイナップルパーク売店








最終日に

父と母の誕生日会をしてね。







ケーキ作りが得意な義弟が

チーズケーキを作ってくれたんだけど、

オーブンからケーキを出すときに

落としてしまったらしく、

(かろうじて食べられるものの)

ケーキはぐちゃぐちゃ。





その上に

姪が飴で書いた

「おめでとう」の文字を飾る。





こんな不恰好さとか失敗がいい思い出になるよね





蝋燭に火を灯し、

ハピバースデーをみんなで歌い、

両親が力を合わせて

火を消す。

すると拍手と歓声が上がった。





そして姪と甥(両親からの孫)が

両親の横で

手書きの手紙を読みあげる。






「おじいちゃん、おばあちゃん、大好きだよ。

いつまでも長生きしてね」

という姪の締めくくりの言葉。





それを耳にした時。

認知症もあって

ほとんど感情を表さなくなった父が、

両手のひらで何度も何度も、

目を拭った。






それを目にした私たちも思わず

もらい泣きをした。









ぐちゃっとしたケーキに

上手く書けないメッセージ

素人の歌う歌

そして手書きの手紙。





どれもこれも完璧なんて

一つもない。

けどその下手さ、不恰好さに

心がこもっているように

感じた。







この時間がね、

本当に幸せだった。






父が沖縄に来れたのも

家族が全員、

沖縄に集まれたのも、

まさしく奇跡。






何一つ当たり前じゃない

奇跡の連続。

その奇跡を喜ぶような、

とてもささやかな

心のこもった

お誕生日会。










そんな時間を

大好きな人たちと

一緒に過ごす。

これこそが

豊かで幸せで尊いことだって、

本当に思った。





奇跡て

特別なことはなにもない。

本当は

毎日が奇跡の連続。




心を込めて過ごすことで

なんでもない一日が

奇跡のような

有難い一日になる。






そんななんでもない奇跡を

私は、これから

大好きな人と

沢山分かち合っていきたい。





感動したり

涙を流したり、

思いっきり笑い合ったり。

そんな感情や時間を

分かち合いたい。







人を疎ましく思ったり、

面倒臭く思ったりすることもある。

人と付き合うことで、

心も体も疲れてしまうこともある。





だから

1人でいる時間も

すごく大事。





けどやっぱり究極の幸せは、

人が運んできてくれるし、

人と何かを

分かち合えたり、

共感できる時だと思う。







自分にとっての幸せとは何か。

家族と過ごすことで

再認識した8月だった。





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