自著

【沖縄いつもの家族ごはん 

急がない競わない癒しの暮らし方】。





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沖縄の普通の家庭の、

家族からよくリクエストされるお料理と、

その料理の裏にある家族の物語を

書いた本だけど、





その本の執筆中に気づいたこと。





私たち日本人(ナイチャー、ヤマト)と、

沖縄の人(ウチナーンチュ)の

DNAは違うってこと。






もちろん、生物学的なことはわからないよ。






けど

普段の毎日の料理に対する考え方が、

全然異なる、と思った。






反響の多い笑美子さんの物語と、笑美子さんのチーイリチー(豚の血の炒め物)




私の育った東京でいうと、

食は四季を感じさせるものでもあり、

四季折々の旬のものを使って

“見た目の美しさ”を重視しがち。




美しく彩るために、

色を足す、飾るということを

よくする。






一方

琉球料理は、

医食同源であったり、

手間ひまや時間を重視する。





外側の見栄えがいいことより、

例えば丁寧に出汁をとったり、

薬草と島野菜の体にいい組み合わせをしたり、

何時間、場合によっては日を跨いで

火を通すなど、

外側より中身を重視する感じ。





足していくというより、

ここにある食材を使い切る。

必要なものだけを組み合わせる、

引き算の料理と

いえるかもしれない。






そんなことに気づいて、

本に登場していただくのは、

移住者より、

元々の沖縄の人

できるだけしようと

方向転換をした。





知れば知るほど、

沖縄人の血が流れていない私には、

沖縄、琉球の料理は作れないと思ったのよね。





もちろん見よう見まねで作ることはできるし、

家でもたまに作るけど、







料理教室などで

何かのお料理を“琉球料理”として

人に教えちゃいかん、

と思う。







上辺の真似はできても、

料理を通して伝えたい

(沖縄の人の)心や思いは、

私の中には、ない。

だから

伝えられない。






伝えたとしても、

真似でしかない

偽物だと思うのね。






だから

カシジェーのひるげで、

イナムドゥチに似たお味噌汁に

カシジェーを入れて出してるけど、

あくまでも

「イナムドゥチ風」なのよ。

イナムドゥチじゃない。







やっぱりね、

その人の作る料理の

ベースになってるのは、

その人が

小さい頃から食べてきた

母親のご飯。






たまに私の料理を食べる父親なんかは、

「えりの作る料理は、

〇〇(母)のとは違って、なんちゃら」

とかよく言うけれど、





私は、

自分の料理に

母をよく感じているよ。

母の影響をすごく受けてる、と

よくわかる。







じゃあ

自分の料理の特徴ってなんなのか。

私は料理を通して、何を伝えたいのか。






それについては、

また次回。







7月13日(土)11時〜

カシジェー料理教室

私らしいカシジェー料理をお伝えしています。

6名様満席→増席→残席2枚様です。

ご興味あるかたある方、メッセージくださいね。




田中えりインスタ