料理研究家と名乗って、いかにも料理上手風を装っておりますが、苦手な料理もたっくさんあります(むしろ得意なものの方が少ない)。
母親が苦手な料理、またはほとんど作らなかった料理は、私も苦手で下手くそだったりする。
母の作り方を見ていたり、味を覚えたりするんだろうね。こんなところでも、母の影響は大きい。
その苦手な料理の一つが、天ぷら。
母は、ほとんど天ぷらを作らなかった。
「天ぷらをうまく揚げるのは難しい。」
「家庭の調理器具ではうまく揚げられない。」
「天ぷらは店で食べるもの。」
母はよくそう言っていた。
だから私も、天ぷらは家では作らないもの、と思っていた。
沖縄に来て驚いたことの一つに、どの家でも普通に天ぷらを作っていること。
(沖縄天ぷらで、内地の天ぷらとはちょっと違う」
「料理は苦手で、全然作らない」なんて言ってる友人ですら、天ぷらをよく作ると言う。
「天ぷら、めちゃくちゃ楽じゃん」と言う。
私が「それ、すごくない?」と言うと、「だって簡単じゃん」と言う。
けど、私にとっては全然簡単じゃない。
何回かチャレンジしたことあったけど、油が少なすぎたり、たくさん入れすぎて温度が下がったりで、ベチャっとなり、カラッと揚がらなかったりする。油はねでヤケドしたこともあるしね。
でも、ようやく最近、上手く天ぷらが作れるようになってきた!
なんで上手くできるようになったかというと、お気に入りの油や、天ぷら粉、調理器具が揃ったからだな
(料理上手への近道は、素材選び、道具選びにあり!と思っている)
今夜は、モズクと島ラッキョウのかき揚げでした!
沖縄はモズクの季節!
酢の物になっていないモズクを沖縄で初めて見て、びっくりしたなあ。
しかもこんな大きなパックで売ってたりする。
これで500円!
(今日使った残りは、明日モズク丼にする。モズクを細かく切って、挽肉と炒めて、ご飯に乗せる。沖縄の学校給食の人気メニューなんだって)
そして島ラッキョウの季節でもあるね!
今回は久米島産の島ラッキョウです。
宮古島の魚屋さんが作っている天ぷら粉。
簡単で美味しいので、お気に入り。リピートしてる。
ボールに粉と水で衣を作り、ラッキョウとモズクを入れて
揚油はこれ! 揚げ物がカラッと揚がる
調理器具撮るの忘れたけど、火力の強い電気調理器にフライパンで揚げてる。温度管理もしてくれるスグレモノ。
はい!できあがり。割とワイルドな出来栄え
沖縄天ぷらにはやっぱりソース!!!
美味しかったあ!
オマケ
汁物は、ゆし豆腐。これは繁多川豆腐の。これも激うま。
今日は、沖縄らしいご飯だった!
天ぷら、また作ろ!!
沖縄の一般家庭の十八番料理レシピと、その料理の裏にある家族の物語のエッセイ集
田中えり