カシジェーの商品開発に向けて、産業支援センターにある、“よろず支援相談”に行ってきた。
2人の相談員がついてくれた。
最初のうちは、
「泡盛に限らず、お酒の醸造には酒粕ってツキモノなんです」みたいな。
そーゆーものだから仕方ないよ的な受け答えだった。
思い出したのは、県の工業技術センターへ行った時のこと。あの時も、カシジェーの難しさを散々言われ、諦めなくてはならないのかと泣きそうになったっけ。
「工業技術センターでも同じようなこと言われました」と伝える。
カシジェーの難点は、知っています。
でもだから、ここに来て、そのその相談をしているんだ。
自分の持っている資料など、持っているだけ全部出して、見てもらったりした。
すると、少しずつ、風向きが変わってきた。
前向きなアドバイスや解決の糸口になる情報を、いただくことができた!!
最後、私の本「沖縄いつもの家族ごはん」を見て、「講談社から出されたんですね。講談社と繋がりがあったんですか」と聞かれた。
「はい、ご縁をいただいたんですよ〜」と答える。すると、
「持ってますね〜!」と相談員。
「はい、私、持ってるんです!!(笑)」
と意気揚々として答えた。そしたら、
「じゃあ、きっと(カシジェーの商品開発は)大丈夫です」
だって!!
え?!
散々、難しさを言ってたのに?
「私、持ってるんです」と言ったら、「じゃあ大丈夫」なの?
ーーーーー
なぜプロの相談員がそう言ったのか、後で考えてみた。プロの相談員がテキトーに「大丈夫」と言わないと思う。
「私、持ってるんです」って、「私は運がいいんです」って言ってるようなもの。
商品開発やら、何か新しいことにチャレンジする時って、「自分は運がいい」と思ってるかどうか。それがすごく大事と、その相談員は思っているのではないか。
その相談員の反応で、
どんなに難しい案件でも、一番大事なのは、意気込みや情熱でもなければ、能力でもない。
「自分はツイテル、運がいい」と思っていること。つまり、自分を信じているかどうかが、一番大事なんだ。
私はいつのまにか、自分を信じられるようになっていたんだなと、この一件で気づかせてもらった。
田中えり