うつ病に対する2つの異なるアプローチ方法 | サイコセラピスト(心理療法士) 棚田克彦 公式ブログ
心理セラピストの棚田克彦です。

http://www.tanada-katsuhiko.com






ときおり私の講座で、

■悩みや症状を解消するためのカウンセリングと、人生(運命)を変えるためのカウンセリングとでは、やり方(扱うべきビリーフ)が異なる

というお話をすることがあります。






とても重要なことを言っているのですが、

この意味が分かりますか?






たとえば、

・あがり症(人前で緊張する)

・自分に自信がない

・いつもイイ子をしている

・他人の顔色が気になる

・人に言いたいことが言えない

・ちょっとしたことですぐに傷付く

・やりたくないのに○○をやってしまう(または、やりたいのにできない)

・うつ病、パニック障害、対人恐怖、摂食障害など

・各種依存症(アルコール、薬物、ギャンブル、買い物など)

・PTSD症状、恐怖症

等の悩みがあるとき、

私たちは心や身体で何らか苦痛を感じています。






苦痛があるからこそ問題の存在を認識し、

「カウンセリングを受けて楽になりたい」と思うわけです。






もし苦痛を感じることがなければ

そもそも問題の存在に気が付かないし、

カウンセリングを受けようなどとは思いません。






たくさんの悩みがある人は、

たくさんの苦痛を感じている人です。

そういう人がカウンセリングを受けて

悩みを次々と解消すると

たくさんの苦痛から解放され

日常生活が嘘のように本当に楽になります。






その一方で、

■カウンセリングを受けてすべての悩みを解消したとしても、それだけで人生が変わるとは限らない

というまぎれもない事実が存在します。






もちろん、

日常生活で感じていた苦痛がなくなれば、

はじめのうちは「人生が変わった」と感じることはできますが、

たとえカウンセリングによってすべての悩みが取り除かれたとしても、

それだけでその人が子どものころから繰り返してきた

「生き方のパターン」までが変わることはない(その可能性は低い)


というのが私が見てきた事実です。






そうした理由から、

「悩み・症状を解決することを目的としたカウンセリング」と

「人生(運命)を変えることを目的としたカウンセリング」とでは

カウンセリングのやり方や扱うべきビリーフが異なるのです。






ここで、

「うつ病」に対するアプローチ方法を例に

両者の違いを見てみます。






まず、念のために。

うつ病に限ったことではありませんが、

何らかの病気が疑われる場合には

まず訪れるべきは病院です。

病院で医師の診断を受けてください。






では本題です。






単にうつ病の症状を無くするだけでなく、

うつ病を治した後にうつ病にならない性格を獲得するためには、

病気を作り出している原因そのものを取り除く必要があります。







【うつ病になりやすい性格(メランコリー親和型)】

・過剰に几帳面

・過剰に親切

・過剰に人に気を遣う

・過剰に人づきあいが良い

・過剰に規律にとらわれルールを順守する

・過剰に責任感が強い






ビリーフチェンジは性格を変えられる心理療法です。

ビリーフチェンジによってうつ病が解消するということは、

うつ病になりやすい性格を変えるということです。






ですから、

ビリーフチェンジによってうつ病を克服すると

(少なくとも私が知る限り、)再発した例はありません。






具体的に、

ビリーフチェンジよるうつ病にアプローチでは、

主として以下のリミッティング・ビリーフに働きかけを行います。

・≪存在してはいけない≫

・≪怒りを出してはいけない≫

さらには、

・≪重要であってはいけない≫

・≪子どもであってはいけない≫

・≪健康であってはいけない≫

・≪くつろいではいけない≫

・≪自分の性別であってはいけない≫

参考URL: http://www.pro-therapist.or.jp/nayami






上記リミッティング・ビリーフのビリーフチェンジを行うと

うつ病が再発しなくなります。

これはパニック障害などの他の病気についても同様です。






ここまでが

「悩み・症状を解決することを目的としたカウンセリング」

のお話です。






まだ続きがあります。

ここから先は

「人生(運命)を変えることを目的としたカウンセリング」

についてのお話です。






うつ病が治ったとしても、

幸せな人生が手に入る保証はありません。

うつ病が治ったことで問題が1つ減った、というだけのことです。

病気が治ると日常生活の苦痛は確実に減りますが、

病気による苦痛の少ない毎日を生きることと、

真に幸せな人生を生きることとは、

決しては同じではありません。






かつて、

「うつ病とは母親との一体感を求める病気である」

と言った精神科医がいますが、

これは、

■うつ病患者(経験者)は、成人して一定の年齢に達していても、無意識に母親との一体感を求めながら生きている

■うつ病患者(経験者)は、そもそも母親との一体感を経験できなかった人が多い(そして今もできない)

ということを意味しています。






その結果、

うつ病患者(経験者)の多くは

以下のような恋愛パターンを繰り返します。






【うつ病患者(経験者)に多くみられる恋愛パターン】

(1)パートナー(恋人、配偶者)に過大な要求を持つ

(2)大人になってからも、すべてに賛成し、すべてを絶賛する母親のような役割をパートナーに対して求める

(3)残念ながら、現実にはそのような母親の役割を果たせるパートナーは世の中にはまず存在しない

(4)そこで、そのパートナーにイライラする

(5)イライラしてもパートナーからは期待した反応が返ってこないので、そのことでいつも傷付く

(6)傷付いた悲しみから、いつしかパートナーを憎むようになる

(7)その結果、パートナーを嫌いになる

(8)嫌いになるけど、淋しいからパートナーとは別れられない

(9)こうして、「敵意と依存」という矛盾の中で人生を生きることを強いられる

(10)「憎しみと淋しさ」という矛盾した感情を抑え込みながら、人から嫌われないために、人から受け入れてもらうために過度に真面目で誠実に生きることを選択する(メランコリー親和型)

(11)最も愛しており、最も受け入れて欲しい人に対して憎しみと淋しさとを同時に感じてしまうジレンマの中で、その絶望感から憂鬱(うつ病)になる






うつ病患者(経験者)にとって「他人から愛され、受け入れてもらう」ことは、

母親との一体感の投影した「生存レベルの欲求」です。

にもかかわらず、憎しみがあるのに、淋しくて離れられない。

自分のことを愛してくれた人(受け入れてくれた人)を最後には憎むことになる。

このジレンマの中で、うつ病患者は死にたくなるほどの極度の落ち込みや絶望感を経験するのです。

これが心理学的に見たうつ病の正体です。






うつ病に対して

「人生(運命)を変えることを目的としたカウンセリング」

のアプローチをとる場合、

「母親固着からの解放」

という人生のテーマに取り組まなければなりません。

さもなければ、

「うつ病の症状は出なくなって楽にはなったけれども、

人生のパターン(例えば、恋愛が苦手)は以前と比べて変化なし」

ということになりかねないのです。






心理カウンセリングで

「人生(運命)を変えることを目的としたカウンセリング」

のアプローチをとる場合には、

■病気は単なる心身における不調の現れなどではなく、そこにはクライアントの人生(生き方)の不適応が現れている

と考えます。






つまり、

病気になったあなたは、

「もう今までの生き方を続けるのは限界ではないですか?」

「そろそろ今までの生き方を変える時期が来ているのではありませんか?」

というメッセージを心身から受け取っている
のです。






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