こんにちは。
サイコセラピストの棚田克彦です。
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子から親への愛は「無条件」です。
子から親への愛は本当に「無条件」なので、
もし子どもが親から酷い扱いを受けた場合
その子どもは筆舌し難い苦しみを経験します。
しかし、
それでも
やっぱり
子から親への愛は「無条件」です。
ですから、
子どもは
「お母さん/お父さんが悪い!」
「僕は悪くない!」
とは考えません。
見捨てられ、身体的虐待、レイプ、ネグレクト等の
酷い目に遭った子どもの多くが、
「自分のせいでこんな目に遭ったんだ!」
「悪いのは私だ。私に原因がある」
と考えて罪悪感を感じ、
長期間にわたって自分を責め続けて苦しみます。
親から見捨てられたり、
虐待やレイプを受けた子どもたちは、
親への「無条件」の愛の証として、
大きくなってからリストカットを繰り返したり、
自分で自分を殺そうと(自殺しようと)
試みます。
「大好きなお母(父)さんは悪くない! 悪いのは僕だ!」
「愛するお母(父)さんが、あんな酷いことを子どもである
私にせざるを得なかったのは、すべて私に責任がある!」
子どもは
親への「無条件」の愛の証として、
そう思い込むのです。
半年ほど前に
「学生の頃から恋愛で失敗を繰り返していて
40歳を過ぎた現在で3回の離婚の経験をしている」
という男性クライアント(Aさんとします)のカウンセリングを
する機会がありました。
Aさんの両親も
Aさんが小学生(11才)のときに離婚を経験しており、
その後は母子家庭で母親に育てられました。
私は離婚そのものについて
「良い/悪い」
「すべき/すべきでない」
といった判断やアドバイスをするつもりは
ありませんが、
サイコセラピストの観点から
離婚に際して気をつけるべきことがあります。
Aさんは11才のときに両親が離婚した後、
母親に育てられました。
そして、
父親に会うことを禁止され
母親から毎日、父親の悪口を聞かされて
育ったそうです。
その結果、
当時、まだ少年だったAさんは
「お父さんを殺してやりたいほど憎い!」
「お母さんは僕が守るんだ!」
と思いながら暮らしていたそうです。
その後、
Aさんが成長して青年、成人となり、
自分が当事者として恋愛をする立場になったら
何が起こったのでしょう?
彼女や妻に対して怒りを爆発させ、
DV(ドメスティック・バイオレンス)を繰り返していました。
子から親への愛は「無条件」です。
たとえ離婚をしても
子が父親を愛する気持ちは
決して消えてなくなる事はありません。
もちろん
母親のことも大好きです。
だからこそ、
母親への愛と忠誠心から
両親の離婚後は「愛する父親」を憎み続け、
母親の忠告を忠実に守って
「愛する父親」と会う事をしませんでした。
しかし、
Aさんはセラピーを通して、
●本当は自分は父親の事を心から愛していたので、
母親から離婚後に父親と会うのを禁止された事が
とても悲しく辛かったこと
●「愛する母親」が「愛する父親」の事を悪く言うを見るたびに
絶望的な深い悲しみと憎悪にも似た怒りを感じていたこと
に気が付きました。
一回目のセラピー後、
Aさんは父親との再会を決心し
父親の居場所を探しましたが、
すでに病気で亡くなっていたことが判明しました。
そこで、
2回目のセッションでは
亡くなった父親に再会して「愛」を伝え、
父親とサヨナラをして父親の死を受け入れる
というセラピーを行ないました。
セラピストである私からのアドバイスですが、
子どもが居て離婚をする場合、
親から子どもに対して
以下の事をしっかりと伝えて下さい。
【両親から子どもへ】
●離婚は、お父さんとお母さんの問題であって、
子どもには何の問題も原因もないこと
【父親から子どもへ】
●離婚後も、お父さんはお前のお父さんであり続けること
●離婚後も、お父さんはお前のことを愛していること
●離婚後も、お父さんの心の中にお前の居場所があること
お前の事を一生忘れないこと
●以上の事実は永遠に変わらないこと
【母親から子どもへ】
●離婚後も、お母さんはお前のお母さんであり続けること
●離婚後も、お母さんはお前のことを愛していること
●離婚後も、お母さんの心の中にお前の居場所があること
お前の事を一生忘れないこと
●以上の事実は永遠に変わらないこと
それから、
離婚に際して色々な事情があるとは思いますが、
●離婚後もできる限り、
子どもが望めば両方の親に会いたいときに
会えるような環境を整えてあげる
と良いでしょう。
子から親への愛は「無条件」ですから、
親の都合で子どもを苦しませることがないように
してあげましょう。
サイコセラピスト 棚田克彦
今週末に東京で開かれる
『ビリーフチェンジ公開講座(2日間拡大版)』
まだ、少し空席があります。
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◆『ビリーフチェンジ公開講座(2日間拡大版)』◆
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(日時)
【東京】 3月24日(土)、25日(日) 10時-18時
【大阪】 4月14日(土)、15日(日) 10時-18時
【福岡】 5月19日(土)、20日(日) 10時-18時
(参加費)
2万1千円(税込)
(場所)
【東京】 水道橋駅付近
【大阪】 大阪市内
【福岡】 福岡市内
(お申し込み)
http://www.speed-change.co.jp/belief/
※初日の終了後に懇親会を開催します(参加費5,000円)