病は気からは本当か? | サイコセラピスト(心理療法士) 棚田克彦 公式ブログ

こんにちは。

サイコセラピストの棚田克彦です。

http://www.tanada-katsuhiko.com/index.php?FrontPage



週末の土、日は、

「プロセラピスト養成講座(第5期)」
http://speed-change.co.jp/belief/therapist/

の第5、6日目でした。



「プロセラピスト養成講座」では、

毎回、毎回、新しい内容を

「これでもか!」と追加するのですが、



4月に始まった第5期からは、

「身体症状に対する心理的アプローチの可能性」

についての1コマを追加しました。



その一部をご紹介しましょう。



しばしば、NLP(神経言語プログラミング)では、

「症状 = メッセージ」

という考え方をします。



「無意識の心が症状を通して、

何か大切な事(メッセージ)を

伝えようとしてくれている」

という見方をします。



たとえば、

「胃の痛み」や「皮膚のかゆみ」といった症状は、

「怒りを我慢するのを止めなさい」

と教えてくれているのかもしれません。



「慢性的な身体のだるさやヤル気の無さ」は、

「もっと自分の好きな事をやりなさい」

と教えてくれているのかもしれません。



こうした理解だけでも十分なのですが、

「プロセラピスト養成講座」の第5期では

さらに新しい理論と技術をお伝えしました。



それは、

『身体が症状を通して表現しているプロセスを、

心理上の問題あるプロセスに置き換えて、解釈をし直す』



そして、



『心理上の問題あるプロセスに対して

セラピーで介入することによって心の問題を解決し、

その結果、身体の症状を解消する』

というアプローチ方法です。



うーん、

文章で説明すると、

抽象的でわかりにくいですね。



例を挙げると、

たとえば、「便秘」という症状。



「便秘」という症状を通して

身体が表現しているプロセスはこうなります:



【便秘が表現するプロセス】

「スタートからゴールまでの過程において、

ゴールの直前でプロセスが中断している。

そして、

ゴールの直前で一生懸命努力はしているけれども、

なかなか思ったようにプロセスを完了できない」



さて、

この便秘という身体の症状が表現するプロセスを

心理上の問題あるプロセスに置き換えて解釈をしなおすと

どうなるでしょうか?



それは、


<成し遂げてはいけない(禁止型のリミッティング・ビリーフ)>


<一生懸命努力しなくてはならない(ドライバー)>


となります(なぜだか理由はわかりますか?)。



<成し遂げてはいけない>を持っている人は、


 ・ 物事をあと一歩のところでやり遂げられない


 ・ 成し遂げる途中で興味を失い止めてしまう


 ・ すぐに「自分にはできない」と思ってしまう


という心因性の悩みを持っています。



また、

<一生懸命努力しなくてはならない>を持っている人は、


 ・ (無意識に)自らうまく行かない状況にとどまり続ける


 ・ うまく行かない人間関係、仕事、場所などから、
   また別のうまく行かない所へと移る


 ・ キャリアアップにつながらない転職をたびたび繰り返す


 ・ 彼女/彼氏と別れてはコロコロと付き合う相手を変える


 ・ 結婚と離婚を繰り返す


 ・ 何でもわざわざ難しい方法でやろうとする


 ・ 「今度こそ!」と自分に言い聞かせ、結果的にやらない


 ・ 終わりに近づくと(無意識に)手を抜いて、達成しない状況を作り出す


 ・ 約束に遅れたり、来なかったりする


 ・ (仕事等で、)着手するまでに時間がかかりすぎる


といった心因性の悩みを持っています。



そうすると、


<成し遂げてはいけない>


<一生懸命努力しなくてはならない>


という2つの心理上の問題(リミティング・ビリーフ)を

セラピー(ビリーフチェンジ)で解決することによって、

「便秘」の症状が解消するのです。



他の例もみてみましょう。



その原因や治療法等がよくわかっていない

「難病」と呼ばれる病気の中には

「自己免疫疾患」が多いようです。



私は医師ではないので

病気の一つ一つについて

言及することはしませんが、



自己免疫疾患には

全身性エリテマトーデスや

間接リウマチ等の

いわゆる膠原病をはじめとする

多くの種類があります。



そうした自己免疫疾患に共通する

「身体上のプロセス」は

「免疫系が、(誤って)自分で自分自身を攻撃する」

というものです。



「免疫系が、(誤って)自分で自分を攻撃する」

という身体上のプロセスは

「自己否定」「自己攻撃」

という心理上の問題あるプロセスとして

解釈をし直すことが可能です。



これは悪性腫瘍(ガン)に対する

心理的アプローチ法の一つとして知られている

サイモントン療法の研究者らによって指摘されていることですが、



悪性腫瘍(ガン)の患者たちに

しばしば共通して見られる否定的心理として、


「私は苦しむべき人間だ」


「これは天罰だ」


「私はダメな人間だ」


「私は悪い人間だ(罪悪感)」


「私は親(夫、妻、子、社会人など)として失格だ」


「私は幸せになってはいけない」


「神は私を見捨てた」


「私はこの世に生まれてくるべきではなかった」


「私は人から愛されない存在だ」


といったものが指摘されています。



悪性腫瘍(ガン)は自分で自分の細胞を

攻撃してしまう病気ですが、

その心理的要因として、

「自己否定」「自己攻撃」「罪悪感」

等が隠れているのかもしれません。



もし、その仮説が真実だとすると、


<存在してはいけない>


<健康であってはいけない>


<重要であってはいけない>


<怒りを感じてはいけない>


等のリミッティング・ビリーフを取り除くことによって

症状の再発を抑えることができるのかもしれません。



また、

症状が現れる身体の部位にメッセージが隠されている

と指摘している研究者もいます。



たとえば、

もし、子宮や乳房に

腫瘍が繰り返し現れる場合には、

もしかすると、

その心理的要因として、


「女性性に対する否定」


が隠れているのかもしれません。



その場合のリミッティング・ビリーフは、


<女性であってはいけない>


となります。




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    6月23日(木)19時-21時
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(参加費)
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(お申し込み)
    
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参考記事:「逆流性食道炎」
http://ameblo.jp/tanada-nlp/theme-10027217744.html




サイコセラピスト 棚田克彦