こんにちは。
サイコセラピストの棚田克彦です。
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「心身一如(しんしんいちにょ)」
という言葉をご存知ですか?
私の妻は某医科大学の付属研究所で東洋医学と西洋医学を
統合した医療の研究をしている医師なのですが、
私はよく妻と2人で
「心の状態が身体に作り出す症状」
についてのディスカッションをします。
東洋医学では「心身一如」というものの見方を重視し、
心と体を一つのものとして捉えます。
もう少し具体的に言うと、
「心の状態は身体に現れる。身体の状態も心に現れる」
「心がバランスを崩すと、身体もバランスを崩して病気になる」
ということです。
ところが、
現代人の多くは西洋医学的な発想にならされてしまっていて、
何か身体に症状が現れると、
「身体と心は切り離された別物である」
という思考をしてしまいます。
「自分の身体に現れた症状が、
自分の心の中に起きていることを
表現したものである」
だとは思わないのです。
その結果、
身体に現れた症状を
「都合の悪いもの」
として取り扱い、
その症状が伝えようとしてくれている
「心のメッセージ」
に耳を傾けようとする代わりに、
「身体の症状を取り除く」
ことに夢中になってしまうのです。
しばしば、セラピーの最中に、
・首や背中、腰が凝って痛い
・手足、首など、特定の部位が動かない
・胸や喉元が詰まって息苦しい
・全身が鉛のように重くてやる気が起きない
・拒食や過食・嘔吐を繰り返す
・ある場所に腫瘍ができる
といったようなクライアントの身体が発する
症状の裏に隠されている深いメッセージに
気づくことがあります。
NLP(神経言語プログラミング)では、
「症状はメッセージを持っている」
という考え方をします。
「もっと自由に振る舞って欲しい」
「他人を喜ばせることよりも、もっと自分の
本当の気持ちを大切にして欲しい」
「今の行き方を見直して欲しい」
・・・等。
その人が本来の「自然な自分」を取り戻すために、
「言葉を話せない心」に代わって
「身体」が症状を通して大切なメッセージを
表現してくれていることが多いのです。
以前に私の元へ、
「逆流性食道炎が治らない」
という30代後半の女性のクライアントが
来られたことがあります。
逆流性食道炎とは、
胃酸や十二指腸液が食道に逆流して、
食道が炎症を起こす病気です。
病院ではH2ブロッカーを処方され、
「胃酸が逆流しないよう横向きで寝ないように」
とアドバイスをもらったとのことでしたが、
薬を止めると症状の再発を繰り返していました。
消化のプロセスは心の働きと非常に良く似ています。
(1)外からものを取り入れる
(2)役に立つものと役に立たないものを選別する
(3)役に立つものを消化吸収する
(4)役に立たないものは外に出す(ときには、嘔吐して上から出す)
「消化器」と「心」の働きの違いは、
外から取り入れるものが
「食べ物」か「考え方、意見」か
の違いだけです。
「この女性の逆流性食道炎が持っている
心のメッセージは何だろう?」
と考えた私は、
彼女の身体に起こっているプロセスを、
彼女の心の中で起こっているプロセスに
置き換えて考えることにしました。
「もしかして、あなたは他人と自分の考え方や意見が
違うときでも、ガマンをして受け入れて(飲み込んで)
しまう人ですか?」
と質問しました。
女性からの返答は、
あなたが想像される通りです。
この女性の身体は、
逆流性食道炎という症状を通して、
「ガマンをして他人の意見を飲み込む(受け入れる)のを止めなさい」
「嫌なもの(消化できないもの)は、吐き出しなさい」
と教えてくれていたのです。
心が消化できないもの(嫌なもの)を吐き出さないから、
代わりに、身体が吐き出そうとしてくれていたのです。
「人に言いたいことを言えない」
「嫌なときでも人に合わせてしまう」
という悩みを作り出している原因は、
《子どもであってはいけない(良い子でなければならない)》
というリミッティングビリーフです。
数回のセッションを経て、
「ガマンしてばかりの良い子は、もう止めます!」
「嫌なことは嫌と言います!」
と力強く決断して以来、
彼女の逆流性食道炎は再発していません。
ところで、
私(棚田)は医師免許を持っていないので、
病気を診断することや、
ましてや、
治療をすることはできません。
また、
今回の記事に関して、
それが真実である、
正確である、
最新である、
という保証も一切ありません。
今回の記事の情報を使用した結果に対して、
責任を負うこともできません。
今までの公開講座では、
「NLPで病気が治る」的な話題は
意図的に避けてきました。
その一方で、
「NLPの健康への応用」は、
私がもっとも興味を持っている分野の
一つであり、
他の研究者たちと連携を取りながら、
現在も活発に研究を進めています。
そこで、
色々と迷った挙句、
私と同じように
「NLPの健康への応用」
に興味を持たれている方が
他にもいらっしゃるのではないかと考え、
11月27、28日に沖縄で開催する
「NLPヒーリング・ワークショップ」では、
●『NLPによる身体症状へのアプローチ法』
についてお話することにしました。
http://www.tanada-katsuhiko.com/index.php?NLPHealingOkinawa
それから、
11月13日(土)に新潟(JR長岡駅前)で、
「NLPセラピー・ワークショップ」
を開催します。
テーマは、
●『NLPを使った効果的なサイコセラピーのやり方を学ぶ』
です。
こちらのワークショップでも、時間が許す限り
●『NLPによる身体症状へのアプローチ法』
についてお話します。
http://www.tanada-katsuhiko.com/index.php?NLPTherapyNiigata
最後に、
9月26日(日)開催の
『第9回 サイコセラピー体験講座』
もよろしくお願いします。
テーマは、
●『タナダ式NLP(神経言語プログラミング)』のすべて
http://www.tanada-katsuhiko.com/index.php?PsychoTherapySeminar
こちらは、残席9名(定員70名)です。
今回は、以上です。
サイコセラピスト 棚田克彦