ダイエットの邪魔をするビリーフ | サイコセラピスト(心理療法士) 棚田克彦 公式ブログ

前回のブログでは、「努力するダイエットは必ず失敗する」というお話をしました。


そこでは、NLPのテクニックを使ってダイエットの邪魔をするビリーフを取り除いたことで、2月2日に75.7キロでスタートしてから、3月2日の時点で71.7キロまで、1ヶ月で4.0キロやせたことを報告しました。


今回は、その続きです。


「ダイエットの邪魔をするビリーフ(信念)を取り除くやり方」について、その概略を説明しましょう。


この原稿を書いている3月18日の時点で体重をはかってみると71.0キロ。この約2週間で700グラムしか減っていません。そろそろビリーフを取り除くだけでは限界に近づいてきたようです。私の場合、制限となるビリーフを取り除いたことによる減量の効果は、トータルで4.7キロとなりました。


ここで改めて、ビリーフの意味ですが、ビリーフとは、日本語では「信念」や「信条」、「信仰」などと訳され、シンプルにいうと「思い込み」のことです。


ビリーフは、私たちが過去に経験した出来事や、両親や学校の先生、友人などから言われたこと、新聞やテレビ、雑誌の記事などを、どのように「解釈」したによって決まります。


「解釈」ですから、必ずしも真実とは限りません。だから、ビリーフは「思い込み」なのです。


そうした解釈を潜在意識の中に埋め込んでしまったものがビリーフとなり、それ以降の物の見方や考え方、感じ方、行動パターンを支配するようになります。


ダイエットの邪魔をするビリーフを洗い出すために私が用いるビリーフ・カテゴリーは、7つあります:


1. 新聞、本、雑誌から来たビリーフ

2. テレビ、映画、ラジオから来たビリーフ

3. 人から言われた言葉から来たビリーフ

4. 仕事上の経験から来たビリーフ

5. 医療関係者(医師、看護師)や健康診断のデータなどから来たビリーフ

6. 仲のよい親友から来たビリーフ

7. 家族や親戚から来たビリーフ


私の場合は、


  「10代や20代の頃と比べると代謝が減って痩せにくい体質になっている(と信じている)


  「痩せるには運動が必要(と信じている)


の2つのビリーフを取り除きました。


他に、ダイエットの邪魔をするビリーフの一般的なものには、


  「私は水を飲んでも太る(と信じている)」

  「肉を食べると太る(と信じている)」

  「私の家族は太りやすい家系だから(と信じている)」
  「おなか一杯まで食べないと満足できない(と信じている)」

  「内臓脂肪は痩せにくい(と信じている)」

  「セルライトは一度できると取り除くのが大変(と信じている)」


といったもの等があります。


ダイエットの邪魔をするビリーフがたくさん出てきた場合には、影響の大きなものから順に取り除いてゆけばよいでしょう。どのビリーフの影響が大きいかは、筋反射テストを行なえばわかりますが、自分ひとりでやるときは「これかな」と思うものを直感で選んで、順に取り除いてゆけばよいと思います。


あるいは、ビリーフを言葉にして言ってみたときに、心が大きく動くものから順番に取り除いていくという方法もあります。


あなたはどのようなビリーフが見つかりましたか?面白いビリーフを発見したら、ぜひ教えてください。今後の研究に活かしたいと思います。


次回は、いよいよビリーフを取り除く方法(NLPのテクニック)を紹介します。


今回はここまで。



(続く)


【まとめ】
・ ビリーフは、私たちが過去に経験した出来事や、両親や学校の先生、友人などから言われたこと、新聞やテレビ、雑誌の記事などを、どのように「解釈」したによって決まる。

・ 「解釈」は、必ずしも真実とは限らない

・ そうした解釈を潜在意識の中に埋め込んでしまったものがビリーフとなり、それ以降の物の見方や考え方、感じ方、行動パターンを支配するようになる。