自分の大学は、映像の専門コースがあり、

田中はそこで、映画とかドラマの制作を勉強していました。

 

教授は元・東映の監督で、

 

『撮影の日の朝になると、ぼかぁ楽しくて仕方なくなるんですよ。ええ。

朝目が覚めた瞬間から、楽しくて仕方ない。

今日はどんな映像を撮ってやろうとか。

そんなことばっかり考えるの。ええ。

早く家を出たくて仕方ないんですよ。うははは』

 

みたいなことを言っていました。

 

 

時は流れて2024年。

 

令和6年の自分はというと、

家を出る5分前まで、「やだなー、不安だなー、しんどいなー」と、

この世の全ての負の感情が、自分の中に去来する勢いで、

全力の後ろ向きぶりを発揮しているんですが、

なかなか、あのときの監督みたいな心情にはなれないです。

 

 

「頼むぞ・・・」

 

気休めかもしれませんが、

赤まむしとか、エナドリを飲んで、

自らを鼓舞しまくって家を出ます。

 

 

ああ、強くなりたい。

 

 

いつも無敵感をふりまきながら、

スタッフをけん引できるような男の中の男になりたい・・・。

 

 

 

通常業務以外の、自主制作映画企画ももうすぐ終盤。

 

カメラもレンズもよく働いてくれました。

 

さあ、弱い自分を叱咤激励して、

今日も撮影してきますか。