意外と当ブログで好評だったのが、
以前にも書いた『高齢になり故郷へ帰りづらくなった夫婦のために 田中が運転して撮影して 思い出作りながら里帰りしたツアー』のお仕事。
これは、仲の良い80過ぎの夫婦のために、
田中が運転手兼カメラマンで、一緒に鳥取県に行った時のもの。1泊2日の旅でした。
田中が運転して大体3時間半ですが、
年をとったご夫婦ゆえ、高速道路に乗って長距離運転はしんどいらしく、
「わしらがこれをやろうとしたら、片道3泊4日はかかる」と言っていましたが、
あながちウソではないなと思いました。
約10年ぶりに鳥取へ帰られたおばあさんに、最後は田中が拝まれて感謝されて、という
旅の終わりだったのですが・・・。
こちら、
記事としても一番読まれていて、
その後数件お問い合わせがありました。
う~ん・・・
こういうの、需要があるのかなあ・・・?
完全なプライベートビデオの仕事です。
もしも田中が動かなければ、
「わたしたちは生きて鳥取の地を踏めなかったかも」とおっしゃっておられましたが、
その言葉は本当だろうなと。
特に今回、鳥取県の中でも比較的僻地だったので、
公共交通機関を使うのも、かなり難儀だと思いました。
今や田舎は減便減便の嵐ですからね。
スマホで乗り継ぎも検索できないような御老人だったら、なおのこと辿り着くのは困難でしょう。
こう書くと、かなり高額のギャラで田中が動いたと思われるでしょうが、
料金体系は、今までのものと全く同じ。
うちの規定の撮影料と編集料だけです。
変に介護料金だとかサービス料金は上乗せしていません。
一緒に鳥取旅行ができたと思えば御の字です。
普段できていない、高齢者へのおもいやりの活動ができたなら、
仕事の後の気持ちも良いもんです。
ただし、
お金をもらっているからと言って、
必要以上にお客様は神様です扱いはしませんでした。
自分は平気で老人につっ込みますし、必要以上にへりくだったりはしません。
今回の旅も長距離移動で、同じ空間にずーっといっしょになることを見越して、
出発する際に「友だちみたいな感覚で行くよ?ええね?」と、確認を取りました。
じゃないと、お互いにつまらないでしょう。息も詰まるでしょう。
ご飯の時もいっしょなんだから。
「その話、さっきも聞いた」と、
45歳の田中に激烈につっ込まれて、どうってことない御老人だけ、
この先の田中の撮影ツアーを申し込んでくれたらいいと思いした。はい。
(そんなひと、いるのかな???)