はい。
みなさんご存じ。
インドの猛虎こと、「タイガー・ジェット・シン」選手のTシャツですね。
まさかこんなタイミングで受賞するとは・・・
「インド料理屋に、このTシャツで行ったらどんな反応されるかな?」
そんな動機で買ったのに、
逆に流行に乗っかったみたいになってしまった・・・
だけど、
TJシンについては、
ちょっとだけ語れるぞ。そんじょそこらのTJシンにわかではない!
と、言うのも、
自分が人生で初めてプロレスを観戦した中学一年生の時。
あれはFMW ニチイ広大会 駐車場特設会場だったな。
その時の大仁田厚との抗争相手がTJシンで、
産まれて初めての生でプロレスを見る田中少年は大興奮。
まだ素顔時代のハヤブサとか、
うさんくさいリッキーフジの客いじりなどに魅了され、
メインイベントに近づくまでに「プロレスって、生で見るとこんなに楽しいんだ!」と、
眼をキラキラさせながら観戦していたのです。
そしてメインイベント。
『TJシン選手の入場です!』と、リングアナウンサーの荒井昌一氏がコールした直後、
なぜか入場口とは別のブルーシートの幕が破れ、
その中からターバンをかぶったTJシンが、金づちを振り回しながら客席に雪崩こんでくるという、
地獄絵図&阿鼻叫喚の大パニック。
狂人が金づちを振り回して襲ってくる体験なんて、ありますか?
ぴゅあボーイだった田中少年は、涙目になりながら逃げまわりましたよ。
「これは、本物の殺●鬼だ!!!!!」
先ほどまでの上気した気分とは一転して、
生きるか死ぬかの大パニック状態で、他の観客同様、椅子をなぎ倒しながら、猛ダッシュで会場内を逃げたのです。
そのあと、どうやってメインイベントの試合が成立したのか、記憶にありません。
ただ、
TJシンは制御不能のキ●ガイキャラだということと、
大仁田厚は、そんなTJシンを真っ向から叩きのめすことのできる、正義のヒーローだということ。
そんな間違った情報を胸に、田中少年はその後、プロレス道に開眼し、邁進するのでした。
今大人になって思うのは、
どっちがヒールでどっちが聖人だよってことです。
まあそれはいいや。
田中が言いたいのは、TJシンは、真のプロだったと言うこと。
最近は、そんな凄味のあるプロレスやヒール、激減したと思います。
プロレス会場で、
お客さんに、痛みや恐怖を与えることもプロの仕事。
これも、技術のうち!