自分が大学生のころだから、1997年から2000年代中盤まで。
足繁く通っていた、下北沢や、荻久保、あの辺りのアパレルショップがありまして。
上京して就職したときは、デザイナーの工房にまで押しかけていました。
ちょうど自分もアパレル業界に行けないかな、と、淡い憧れの中であがいていた時期だったこともあり。
あの時のファッションアイテムが、すごく懐かしくて思い出深いのですね。
何度か引っ越しをして、その頃の服もアイテムも捨ててしまったので、
このころ落ち着いたので再び購入できないかと考え、
ヤフオクやアマゾンのマケプレ、また、個人の愛好家などいないかと思い、
ネットで漁りまくったのです。
結果、
ほとんどネット上に情報は存在していませんでした。
かろうじて、
ヤフオクでその時のTシャツが売りに出されていましたが、
Sサイズなので、物理的に身体に入りません・・・。
自分がその頃ハマッていたアパレルのブランドは、
それなりに著名なデザイナーの作品でもあり、
テレビ番組でも、有名なお笑い芸人が着てボキャブラに出たりしていたので、
そんな歴史に埋もれてしまうようなものではないと思っていましたが。
案外、簡単に世の中から消え去るものなんですね。
自分の青春時代が完全消去されるような気になり、
途方もなく寂しさを感じた出来事でした。
コレクターが資料館を建てるか、書籍として刊行しない限り、
こういった中小のアパレルブランドは、人々の記憶の中に残るのみという。
もっと大事に着て、タンスの肥やしでもいいから遺しておけばよかったと。
いまはただただ、アフターカーニバル、後の祭りです。
自分が20代のころは、
結構写真を撮っていたこともあり、
その時のブランドを身に着けて写真に収まっているのが、せめてもの記憶の継承、
ミライへの記録でしょうが、
田中が死んだら、この写真もいずれ誰にも価値のない写真となってしまうので、
本当にものごとには永遠なる概念はないのだなと。そんなことをしみじみ想いました。
みなさんには、思い入れのあるブランドやファッションはあるでしょうか?
そしてそれは、
今でもネットの海に記録されているようなものでしょうか?
いつでも振り返られる場所に情報があるとしたら、
それはそれで、とても幸せなことなのかもしれませんね。
ちなみに、
我が社のユニフォームには、すべて「TANACOMPANY.com」の銘を入れていますが、
これが正式な会社名と思っている人が多いんですね。
そうじゃないんだ。
ただ語感がいいから入れているだけなんだ。
会社の名前は、もっとちゃんとしたカッチリした名前です。
なんなら、
田中の下の名前は知らないけど、
「タナカンパニー」というあだ名で覚えている人が、結構います。
ブランドイメージやキャッチコピーって大事だなと思いました。はい。