二泊三日で岡山県に来ていまして。
もちろん仕事です。出張です。
その中で、コンベックス岡山という施設にも寄りました。
この場所は、26年前のちょうど今頃、
アルバイトで有田焼の販売会に参加していました。
近くにはマスカットスタジアムもあり。
今思い返しても、よくこんなところまで来ていたなと。
倉敷の連島ってところから、ここまで原付、それも極寒の12月に!
今調べたら16kmもあるじゃん!
記憶の中でも、めちゃくちゃ寒かったし、
凍えるような思いをして現地に着いて、声を枯らして呼び込みをしては、
お客さんに有田焼を売っていました。
二週間バイトしたんですよ。
最初の募集は、有田焼販売会の会場設営だったんだけど、
どういうわけか、その展示会の親分みたいな人に気に入られて、
大学生が30人くらいいた中で、田中だけが二週間、展示会中ずっと店子として来いってことになり、
二週間の短期バイトをしたという、思い出の場所なんです。
有田焼を見て回るお客さんに、どうやったら足を止めて興味を持ってもらえるか。
そんなことを考えながら売っていたから、毎日が楽しかったですね。
思い起こせば学生時代、いろんなアルバイトを常にしていたなあと。
CDショップ店員からゴルフ場でキャディ、ほか。四年間なにかしら働いていました。
どんな経営者の方にお話をしても、大体同じ話になるんですが、
学生時代は積極的にアルバイトするべきだと。こうなるんですね。
勉強や部活も当然ですが、そこに労働を加えることで、
お金に対する勉強になると。社会勉強は一日でも早いほうがいいと。
なるほどな。
たしかに。
あの頃は、ただただ自由になるお金が欲しくて、隙間を見つけては働いていましたけど、
それってすごく貴重な実体験を積んでいたんだなと思うんです。
例えば、今働かずに家に閉じこもっている人たちは、
若いころに労働の楽しさや辛さ、しんどさを経験していないんじゃないかな?
学校を卒業して、はい、今から社会人スタートです、働いてください となると、
経験値の少ない子は「うっ」と身構えて、中にはつまづいて引きこもっちゃう。
そういうこともあるんじゃないかなあと思うんです。
だからこそ、労働の機会は少しでも早いほうがいいと思うし、
いま閉じこもって親の金で暮らしている子は、短期のアルバイトでもいいから、
『ヨソへ行って、金を稼ぐ』という行為を、身をもって体験すればいいんですよね。
接客も製造業も、いろんな仕事が日本にあるわけですからね。