今年は毎年恒例の紅白歌合戦を見ず(録画にしました)、

 

ラジオで「年越しラジオマンジャック」(NHK-FM)を聴きつつ、

仕事部屋で作業をしながら年を越しました。

 

 

やっぱり、

ラジオはええよなあ。

 

考える余地、

つまり、

思いを馳せる空白があるのがいいんだよ。

 

 

 

 

ラジオマンジャックのDJ赤坂泰彦が、昔やっていた「ミリオンナイツ」って東京FMの番組でさ、

今でも忘れられない投稿があるんだけど、

 

時期も今と同じ年末だったかな。

 

とある、「東京をこれから去って故郷に戻ります」ってリスナーからのハガキだったと記憶。

そのリスナーは・・・、

 

『赤坂聴いてくれよ。

俺は東京に出てきたときにテレビを持ってきてないんだ。

テレビのない東京生活を過ごしていたんだぜ。

だからよ、ラジオがずーっと俺の相棒だったんだ。

明日ラジオと一緒に故郷に戻るぜ。持って帰るもんなんてラジオくらいしかないぜ。

ミリオンナイツ楽しかったよ。

ありがとうな』

 

みたいな内容だったはず。

 

その頃田中は高校生で、

そんな人も東京にはいるんだ。へー。・・・くらいにしか思ってなくて。

でもなんだかずっと覚えていて。

 

 

30年近く経って、こうしてラジオを聴きながら、

独り、静かな年越しを迎えたらよくわかるんだよ。

 

ああ、

俺にはラジオがあって良かったな。

DJ赤坂と、ナイスな選曲のラジオマンジャックって番組があって良かったなって。

仮に一文無しになってほっぽり出されても、ポケットラジオだけは持ち出すかな。

それくらい、ラジオと良質な音楽というのは、「救い」なんだよ。

 

2021年から2022年に年をまたいだ今宵、

夜の冷たく張りつめた空気に流れる音楽は、

なんだかとってもとっても染み入ったんだ。

 

 

思えば、今までの人生の苦しい時、悲しい時、寂しい時にラジオはいつも、音を鳴らしていたな。

音だけのメディアだけど、

どんなメディアよりもラジオってのが、一番心に近付けるメディアなんじゃないかな?

 

 

 

 

夕方6時からスタートして、さきほどラジオマンジャックの生放送は終了。

 

『DJ赤坂、ラジオマンジャック楽しかったよ。

ありがとうな』